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[日販商品データベースより]
マシンを切り口にした『レーサーズ』に対し、“人”にスポットライトを当ててページを織りなす『レーサーズ外伝』。今号で特集するは「ケビン・シュワンツ」、その人です。
世界GPへのフル参戦開始は1988年。背が高く、手足が長いケビンにペプシカラーのツナギはとても爽やかに映りました。加えて、新機軸のスズキRGV-Γを駆った彼は、’88年の開幕戦日本GPでいきなり初優勝。鮮烈な印象を我々ファンに、ライバルに与えました。
ウェイン・レイニー、エディ・ローソン、ワイン・ガードナー、マイケル・ドゥーハンらを向こうに回し、切り込み鋭いブレーキングで勝負を挑むケビン。勝つか、それとも転倒リタイアかという彼の派手なレースっぷりに、世界中のファンの目がくぎ付けになりました。
ただし、世界タイトルを獲ったのは’93年の1回のみ。引退は’95年。スポット参戦から数えて約10年に渡るケビンのGPかく戦えりを詳細に綴るべく、取材班はアメリカ・テキサス州に彼を訪ねてロングインタビューを実施。57歳になったケビンが実家で語り下ろしてくれた熱き戦いの日々の記憶、そして浜松とGPの現場でVガンマの開発とレースに奮闘し続けたスズキの技術者たちの思いを綴ります。