- セルタンとリトラル
-
ブラジルの10年
- 価格
- 2,200円(本体2,000円+税)
- 発行年月
- 2022年04月
- 判型
- 四六判
- ISBN
- 9784863292499
[BOOKデータベースより]
ブラジル北東部(セルタンとリトラル)で、公衆衛生研究者の眼がとらえた土着文化のゆるがぬ「深さ」と「潔さ」を軽快に描く!
1 「いのち」のとらえ方(レンデイラ;女のための薬;アペリド ほか)
2 「日常」の愉しみと畏怖(湯沸かし器と片手鍋;シチオとファリーニャ;エンプレガーダ・ドメスティカ、あるいは家事労働をやってくれる人)
3 魂と「死」の受容(ガラナ;「キントゥラ」を拾う;ビリンバウ ほか)
カヌードスは何と闘っていたのか
世界地図を広げるとブラジルの面積は広大であることがわかる。日本からの移民も多く、ポルトガル語が公用語であることもよく知られている。北西部のアマゾンの森、南部のリオ・デ・ジャネイロ、サン・パウロなどとは風土がまったく異なる北東部ノルデステで、公衆衛生学者として10年間暮らして体感し思索した深みのあるノンフィクションである。
いわゆる「近代化」を拒む独特な風土を、著者独自の観察眼でユーモアを混じえて語り、命、美、死の受容、言葉以前の話など多くの示唆に富んだ出色の文化人類学的エッセイ。