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[BOOKデータベースより]
なぜ、かれらは「日本」にこだわりをもち、「日本」に活路を見出そうとするのか。グアムに移住した親たちに育てられ、進学や就職を機に日本への帰還を試みる「新二世」たちが、グアムと日本を行き来する中で多様な居場所(ホーム)を創り出していく姿を生き生きと描き出す!
「グアム育ちの日本人」のエスノグラフィーに向けて
[日販商品データベースより]第1部 トランスナショナルな育ちの過程(新一世の移住経験―グアムにライフスタイル移住した親世代;新一世の教育戦略―グアムからの移動を見据えた子育て実践;新二世のトランスナショナルな日常生活―グアムで日本と育つ子世代)
第2部 帰還移往をめぐる経験(日本の大学を目指す―進学ルートの帰還移住;日本での就職を目指す―就労ルートの帰還移住;日本から距離を置く―多様な位置取りとその変容)
第3部 ホームづくりの実践(日本でホームをつくり出す―大学進学した新二世のその後;アウェーをホームに変えていく―グアムに残った/戻った新二世のその後)
日本人の海外移住の多様化・大衆化は何をもたらしたか
かれらの人生にとって「日本」とは一体何か。
なぜ、かれらは「日本」にこだわりをもち、「日本」に活路を見出そうとするのか。
グアムに移住した親たちに育てられ、進学や就職を機に日本への帰還を試みる「新二世」たちが、グアムと日本を行き来する中で多様な居場所(ホーム)を創り出していく姿を生き生きと描き出す!
かれらの口からは、グアムと日本を同時に生きることの喜びや幸せとともに、苦悩や葛藤が語られることがしばしばあった。特に印象的だったのは、グアムで生活しつづけることの不安と、日本で生活することの憧れが同時に語られたことだった。さらに驚いたのは、日本での生活を実現するために、進学や就職を機に日本への移住を試みる若者たちの存在である。興味深いことに、かれらはほとんど生活したことのない日本への移住を「日本に帰る」と表現していた。まるで自分が生まれ育った地元に戻るかのように、日本を目指すのである。(「はじめに」より)
●著者紹介
芝野淳一(シバノ ジュンイチ)
1986年生まれ。専門は教育社会学・移民研究。
大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(人間科学)。現在、中京大学現代社会学部准教授。
主著に『移民から教育を考える――子どもたちをとりまくグローバル時代の課題』(共編著, ナカニシヤ出版, 2019年)、「新二世の帰還移住と「ホーム」の構築過程――グアムから日本に進学した大学生を事例に」(『移民研究年報』27, 2021年)、「「日本」を想像/創造しつづける新二世たち――グアム育ちの日本人青年のエスノグラフィー」(『異文化間教育』53, 2021年)、「日本人学校教員の「日本らしさ」をめぐる実践と葛藤――トランスナショナル化する在外教育施設を事例に」(『教育社会学研究』95, 2014年)。