- いはでしのぶ物語の研究
-
王朝物語文学の終焉
武蔵野書院
毛利香奈子
- 価格
- 11,000円(本体10,000円+税)
- 発行年月
- 2022年01月
- 判型
- A5
- ISBN
- 9784838607648

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[BOOKデータベースより]
後嵯峨院時代に作られたとされるこの物語をはじめ、中世王朝物語は、『源氏物語』などの「模倣」として軽く扱われてしまうことが多い。この物語を精査し、「研究史」を問い、第一部では「見ること、似ること」のその双方の関係を捉えなおし、第二部では「手紙」という重要なアイテムから、物語の前半と後半での担う役割に注目し、第三部では「琴」や「笛」といった「楽器」や音楽からその背後にある皇統に触れ、第四部では物語の中心人物である「一品宮」について論ずる。真正面から『いはでしのぶ物語』に挑んだ一書。
第1部 見ること、似ること(一品宮―物語世界の座標;二位中将―再現する者;右大将―「似ること」からの脱出)
[日販商品データベースより]第2部 手紙(二位中将―手紙と「仲だち」;現実を作る噂―沈められた欲望;右大将―筋書きの選択と手習)
第3部 音楽(琴の琴―一品宮との「合はせ」;右大将の笛―異分子の音)
第4部 一品宮(一品宮の降嫁―皇女の傷と回復;連関する密通―もたらされる赦し)
補遺 『いはでしのぶ』前後(「まもる」が見出す縁と絆―『源氏物語』を起点として;雛屋の中の報復―『恋路ゆかしき大将』)
『いはでしのぶ』という物語のなんたるかを問う
後嵯峨院時代に作られたとされるこの物語をはじめ、中世王朝物語は、『源氏物語』などの「模倣」として軽く扱われてしまうことが多い。この物語を精査し、「研究史」を問い、第一部では「見ること、似ること」のその双方の関係を捉えなおし、第二部では「手紙」という重要なアイテムから、物語の前半と後半での担う役割に注目し、第三部では「琴」と「笛」といった「楽器」や音楽からその背後にある皇統に触れ、第四部では物語の中心人物である「一品宮」について論じる。真正面から『いはでしのぶ物語』に挑んだ一書。