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[BOOKデータベースより]
ニーチェの中期思想と後期思想とを架橋し、永遠回帰思想の背景に隠れていたやましい良心の克服という哲学的課題を明らかにする。
「やましい良心」という問いから「永遠回帰」という答えへ
[日販商品データベースより]第1部 初歩的問題系―人間が道徳に支配されるのはどのようにしてか(道徳とは何か;人間の意志の形成は道徳の歴史である ほか)
第2部 方法論的問題系―道徳批判が可能になるのはどのようにしてか(高貴な道徳と奴隷道徳との通約可能性が意味するもの;誠実さというパースペクティヴの歴史的構成 ほか)
第3部 根本的問題系―道徳が批判されねばならないのはなぜか(生きるということに対する価値評価の利害;やましい良心の絶えざる可能態としての価値評価 ほか)
第4部 中心的問題系―生きることそのものの肯定とは何であるか(やましい良心を克服するために意志はどのような役割を演ずるか;回帰する時間において生きることを肯定する時間は死の瞬間である ほか)
永遠回帰思想とは、――キリスト教道徳のような、ある特定の価値評価によってではなく、――あらゆる形態の価値評価によってもたらされうるやましい良心一般をどのように克服するか、という問いに対する答えの一つなのである。