- 田中久重と技術
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- 価格
- 2,750円(本体2,500円+税)
- 発行年月
- 2021年10月
- 判型
- A5
- ISBN
- 9784472060168
[BOOKデータベースより]
田中久重は、いまから220年以上まえの九州に生まれ、職人、技術者、起業家として幅広く活やくしました。天才的なからくり職人、灯火具製作者、時計師であり、さらに日本ではじめての蒸気船と蒸気機関車の模型、大砲、電信機をつくりあげました。本書では、久重自らが、技術ひとすじに生きた、その生涯を語ります。
1 人びとがよろこぶものをつくりたい―からくり儀右衛門‐7歳〜35歳(開かずの硯箱;雲切人形;風砲;自動で動くからくり人形;久留米からの旅立ち)
2 人びとの役にたつものをつくりたい―職人久重‐35歳〜53歳(無尽灯;学問を学ぶ;蘭学を学ぶ;万年時計;蒸気船雛形;京都からの旅立ち)
3 日本の役にたつものをつくりたい―技術者久重‐53歳〜82歳(蒸気船;電信機;施条後装砲;上京、万年時計とともに;実用電信機;最後の旅立ち)
受け継がれる技術
田中久重略年表
索引
田中久重は江戸時代に天才的な機械職人として地元九州で有名でした。その高い技術力は精巧なからくり人形の製作や万年時計の製造へと続いていきます。日本で初めての蒸気機関の製作、瞬間に世界へ情報が届く電気通信の機械も外国製を参考にして自分で考えて作り出しました。技術一筋に生きたその人生を久重自身が語ります。
親の私たちの時代もそうでしたが、子育てをしていて、学歴社会・実力社会をいまだ痛感させられて息苦しくなることも正直あります。
子供の進学を考えてくる年齢になってきたからかも知れませんが。
でも、人生長い。学ぶ気持ちがあればいくつからでも何かを手にできるのかも知れない。
自分に合う何かに巡り会えるのかも知れない。
どこか希望を感じられる本でもありました。(まゆみんみんさん 40代・大阪府 女の子12歳)
【情報提供・絵本ナビ】