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みいちゃんのおばあちゃんは、花火が苦手です。浴衣を着て花火大会に行こうとしているみいちゃんには、なぜなのか、おばあちゃんの気持ちがわかりません。おばあちゃんは、小さい頃に「ふうちゃん」と呼ばれていたこと、おうちがうどん屋さんだったこと。戦争中は空襲のサイレンが鳴ると、昼も夜も防空壕に逃げ込まなければならなかったことをみいちゃんに話します。ある夜、ひどい空襲で、お姉ちゃんと手をつないで防空壕に入ったふうちゃんは……。ぎゅうぎゅう詰めの大人の間でおしつぶされそうになる7歳のふうちゃん。それをぐいっと抱き上げてくれた知らない大人の大きな手。ふうちゃんを励まし続けて手を離さなかったお姉ちゃんの手。手に支えられ、生き延びたふうちゃんを、さらに悲しい出来事がおそいます。本書は、中峠(なかたお)房江さんが7歳のときに経験した実話を元に、よこみちけいこさんが描いた絵本。悲しいけれど、小さなふうちゃんが精一杯生きたこと、他にもたくさんの人の命があったこと、家族の愛情が伝わってくる絵本です。裏表紙には、お姉ちゃんとふうちゃんがうどんを食べるのを笑顔で見守るお父さんの姿が描かれ、ふうちゃんが大好きだったお父さんの生前の様子が伝わってきます。体験した人は決して生涯忘れない、戦争の思い出。それは同時に、たったひとりのお父さんやお母さんとつながる思い出でもあります。戦争を知らない子どもたちにもぜひ読んであげたい絵本です。
(絵本ナビライター 大和田佳世)
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