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[BOOKデータベースより]
初夏、家族で帰省中の母親に襲いかかる異様な寒気と、幼い娘の一言が怖い「震々」。渓流釣りの最中に見た、風景をかすませ移動する蚊柱のようなものの正体に震撼する「ヤマンボウサマ」。日本各地に伝わる“虫送り”には、山の神様が紛れている―少女の瞳に映る風景を描く「稲につく虫、女につく虫」など、書き下ろしを含む44篇。昆虫を追い求め里山を渉猟する“生き物屋”たちが、四季折々の祭りや風習を織り交ぜて紡ぐ、不思議な話。
[日販商品データベースより]桜祭りの帰りに見た宙に浮く柔らかな光、川で投網を打つ人を襲った足元の砂の奇妙な動き、山道で「おおい、おおい」と呼びかけてくる声、憑物を籠めているという壺の秘密……不思議でどこか懐かしい短編集。