幕末明治旗本困窮記

御書院番士酒依氏の日記

山川出版社（千代田区）
西川武臣　

• 価格: 2,750円（本体2,500円＋税）
• 発行年月: 2021年06月
• 判型: 四六判
• ISBN: 9784634152014

内容情報

[BOOKデータベースより]

外国船の来航、長州征伐そして大政奉還から戊辰戦争へ。激動の時代に翻弄された幕臣たちの日常を酒依氏の日記から読む。

第１章　御書院番士酒依氏と知行地の村々（酒依氏の歴代当主；酒依氏の屋敷　ほか）
第２章　一二代当主清左衛門の日記から（天保という時代；清左衛門の家族　ほか）
第３章　日々の暮らしの中で（正月を迎えて；酒依屋敷での年中行事　ほか）
第４章　幕末動乱の時代の中で（ペリー艦隊の日本派遣；御書院番頭の上申書　ほか）
第５章　明治維新を迎えて（戊辰戦争の勃発；松山藩士が残した記録から　ほか）

[日販商品データベースより]

幕末動乱の時代に、武蔵国橘樹郡下菅田村に知行地をもつ幕臣の酒依氏は、御書院番士として、飯田橋に移居し、江戸城の警備にあたっていた。
天保の頃までは、世情が騒然とするも、年中行事も執り行われていた。
しかし、ペリー艦隊の来航・上陸や長州藩との戦闘が始まると次第に追い詰められ、知行地の鈴木家に身を寄せるようになり、そして帰農することとなった。
家のものは、遊郭で働きもしたり、困窮を極めた。
本書は、幕末幕臣の史料が少ない中で、偶然にも鈴木家に残された史料をもとに、当時の幕臣の暮らしを興味深く描いたものである。