[BOOKデータベースより]
禅宗は精神の自由を求めた「アウトロー」たちから始まった。本書は、禅宗研究の分野で多くの成果を挙げてきた著者が、「社会における禅宗の位置」という新たな視点に立って叙述した中国禅思想の通史である。著者の数十年にわたる研究を踏まえ、その到達点を広く一般の読者に向けて提示する。
禅宗の源像を求めて
達摩から東山法門へ
東山法門の中原への進出と「北宗」の誕生
荷沢神会の活動と影響
馬祖・石頭の登場と正統性の確立
語録の世界
唐から宋へ
叢林生活の安定
禅僧と士大夫
看話禅の成立と影響
叢林の変容
国家主義と世俗化の進展
中国社会への埋没
禅の衰亡
近代の衝撃
試練の中での再出発
禅宗は、精神の自由を求めた「アウトロー」たちから始まった。
千五百年にわたる中国禅思想の歴史を著者独自の斬新な視点から詳細に叙述。
本書は、禅宗研究の分野で多くの成果を挙げてきた著者が、「社会における禅宗の位置」という新たな視点に立って叙述した中国禅思想の通史である。著者の数十年にわたる研究を踏まえ、その到達点を広く一般の読者に向けて提示する。
“筆者一人で中国禅思想史の全体を論じようとするのは、いかにも無謀な企てではないのか。全くその通りである。しかし、筆者には、そのような危険を冒してでも行ないたいことがあった。それは、禅宗をアウトローの山林仏教を起源とする精神の自由を求める思想運動であると見る立場から、その歴史の全体を見通してみたかったのである。”(「プロローグ」より)
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