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- 次世代モビリティの経済学
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マーケットデザインによる制度設計
日経BPM(日本経済新聞出版本部) 日経BPマーケティング
高原勇 栗野盛光- 価格
- 2,970円(本体2,700円+税)
- 発行年月
- 2021年06月
- 判型
- A5
- ISBN
- 9784532134969
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価格:990円(本体900円+税)
【2019年10月発売】
[BOOKデータベースより]
CASE革命による経済的便益を詳細に解説。モニタリングによるスピード違反取り締まりは有効か。複数の人を最適に送り届ける手法。脱炭素、地域社会に貢献する次世代モビリティ。自動車エンジニア×気鋭の経済学者による画期的分析書。
第1章 社会課題解決に貢献する次世代モビリティ(市場とは何か;大衆車の発達と普及(モータリゼーション) ほか)
[日販商品データベースより]第2章 モビリティサービス市場(モビリティサービスの定義と特性;シェア(共有)が可能な財の性質 ほか)
第3章 次世代モビリティのモニタリング機能(モニタリングの選択問題)(モニタリング;モニタリング選択問題 ほか)
第4章 モビリティマッチング市場のデザイン(シェアリング市場の分類;一対一の二部マッチング市場の分析 ほか)
第5章 次世代モビリティの市場デザイン論(グリーン社会とデジタル化;社会資本としての次世代モビリティ考 ほか)
●技術は発展すれど、便益、意義の議論は不十分。経済学的にアプローチする
モビリティイノベーションの進展はめざましい勢いで進んでいる。CASE(「つながる(connected)」「自動化(autonomous)」「シェアリング(sharing)」「電動化(electric)」)革命という言葉も登場し、「こういうことが実現できる」「こういうことが便利になる」という近未来が(一種、夢物語のように)語られることが多くなった。
一方で、それが世の中に具体的にどのような便益を提供し、意義があるのかを理論化、モデル化した本というのは存在していない。本書は経済学を使ってその答えにアプローチする。
●ゲーム理論やマーケットデザインが制度設計に有効
モビリティ革命の利便性を享受するためには、個人の情報の開示が欠かせない。オープンになったデータが増えるほど、分析力が増し、生活の利便性も大きくなる。一方で、「自分だけは情報を開示したくない」という人もいる。このとき、その人の利得(効用)はどうなるだろうか? この場合は、ナッシュ均衡に代表されるゲーム理論の考え方が有効になる。
また、シェア経済(ライドシェアなど)の進展には、マーケットデザインの考え方が欠かせない。マーケットデザインでは、自分も選ぶが、相手も選ぶことが前提になっている。「誰がどこへ行きたいのか」「誰がどこまで乗せたいのか」のマッチングが重要となる。一方で相乗りとなると対象者が複数になり、最適解も複雑になる。今後、自動運転が実現されれば、運転手がいない相乗りも可能になる。社会的に一番効用が大きいマッチングを導き出すのも、経済学の役割だ。