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- 虹む街
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白水社
タニノクロウ
- 価格
- 2,640円(本体2,400円+税)
- 発行年月
- 2021年06月
- 判型
- 四六判
- ISBN
- 9784560098585
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[BOOKデータベースより]
「コロナの時代」の寡黙劇。いつの日か、その街のコインランドリーは、最終営業日を迎えた―。ネオンの光も香ばしくにじませる飲食店街の、語られぬ思いが渦巻く、滑稽で哀切な人間ドラマ。
虹む街
[日販商品データベースより]特別付録
上演記録
「コロナの時代」の寡黙劇
いつの日か、その街のコインランドリーは、最終営業日を迎えた─。ネオンの光も香ばしく滲ませる飲食店街の、語られぬ思いが渦巻く、滑稽で哀切な人間ドラマ。これぞまさしく、「コロナの時代」の寡黙劇。
〈小説なのか戯曲なのか「区分け」の曖昧な文章を、あえて書きました。(…)「虹む街」とは、執着やこだわりから解放されたシームレスな場所を意味し、それは演劇、劇場そのものでもあると言えます。(…)私たちは、いま、「内面に向き合うこと」を強いられています。生きてもいて死んでもいるかのような、「優しい亡霊」として〉(本書「あとがき」より)。
本作は、いわゆる戯曲の形式(役名と台詞とト書きの列挙)ではなくて、小説やエッセイのように散文的なテクストとして記されてゆく。それは、まるで「観客目線小説」といった赴きだ。その書きぶりにおける実験性や、舞台設定(アジアの多様性あふれるコミュニティ)などもあいまって、タニノクロウの「ネオ・アングラ」なる資質を大きくはばたかせている。
「新しい戯曲」として、未来にアーカイブされる文学作品。カバーイラストは森泉岳土、カバーデザインは吉岡秀典。