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[BOOKデータベースより]
生の哲学者ディルタイの解釈学的方法を活用し、古代からルネサンス近代にいたる人間学の歴史を、原典を踏まえながら考察した名著の待望の翻訳である。哲学的人間学の主題とは「あなた自身を知りなさい」という自己省察である。それは繰り返し問われる人間の意味と意義、多様な生と生活への新たな認識の試みである。この認識問題は、人びとが問題を生活から立てるか、認識から立てるかにより二種類の意味をもつ。人間が生活世界に留まり、体験や経験を踏まえながら、生活を見渡し整理して、生活概念を確立する。そこには人間の生に対する典型的な態度が表明される。他方、哲学や芸術、宗教の世界では、外面的特徴が示され、広大な領域が拓かれている。哲学は「わたしは生きている」ではなく「わたしは考える」を出発点として生命と距離をとり、わたしは誰であるのか、何であるのかを、生命の外部から解明する。宗教は人間にその使命を告知し、生命を超越の場へと連れ出す。人間学の理想は、自己認識、自己体験、自己の叙述、自己表現を統合し、生の表現の全範囲を包括することである。人間学への関心が限られているわが国で、今日ほど人間と人文学を結ぶ本書が必要とされる時代はないだろう。
序論
[日販商品データベースより]プラトン
アリストテレス
ローマ‐ギリシア的生の哲学
プロティノス
アウグスティヌス
近代の人間学の基礎
神話的人間―魂と世界
宗教的人間
人文主義的な人間
近代における人間学的な見方のさらなる形成に向けた展望
生の哲学者ディルタイの解釈学的方法を活用し,古代からルネサンス近代にいたる人間学の歴史を,原典を踏まえながら考察した名著の待望の翻訳である。
哲学的人間学の主題とは「あなた自身を知りなさい」という自己省察である。それは繰り返し問われる人間の意味と意義,多様な生と生活への新たな認識の試みである。この認識問題は,人びとが問題を生活から立てるか,認識から立てるかにより二種類の意味をもつ。
人間が生活世界に留まり,体験や経験を踏まえながら,生活を見渡し整理して,生活概念を確立する。そこには人間の生に対する典型的な態度が表明される。
他方,哲学や芸術,宗教の世界では,外面的特徴が示され,広大な領域が拓かれている。哲学は「わたしは生きている」ではなく「わたしは考える」を出発点として生命と距離をとり,わたしは誰であるのか,何であるのかを,生命の外部から解明する。宗教は人間にその使命を告知し,生命を超越の場へと連れ出す。
人間学の理想は,自己認識,自己体験,自己の叙述,自己表現を統合し,生の表現の全範囲を包括することである。
人間学への関心が限られているわが国で,今日ほど人間と人文学を結ぶ本書が必要とされる時代はないだろう。