- 在庫状況:在庫あり(1〜2日で出荷)
- 西暦一〇〇〇年グローバリゼーションの誕生
-
THE YEAR 1000
- 価格
- 2,420円(本体2,200円+税)
- 発行年月
- 2021年05月
- 判型
- 四六判
- ISBN
- 9784163913704
この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- 図録政治学
-
価格:2,750円(本体2,500円+税)
【2023年02月発売】
- 平和と美の使者として
-
価格:2,200円(本体2,000円+税)
【2023年10月発売】
- ロックミュージシャン誕生日事典
-
価格:2,750円(本体2,500円+税)
【2023年01月発売】
- 「新しい安全保障」論の視座 増補改訂版
-
価格:2,640円(本体2,400円+税)
【2007年02月発売】
[BOOKデータベースより]
西暦一〇〇〇年。西欧社会は暗黒時代からの復興の途上にあり、大航海時代はいまだ遠い。しかし本書はこの年こそが「グローバリゼーションのはじまり」であることを描き出す。すでに中国からインド、アラビア半島、アフリカは海上交易でつながり、バイキングが北米に到達したことで「世界一周交易路」が開通した。史上初めて、異国のもの、技術、情報、宗教が遠く離れた国に到達し、人々の生活に影響を及ぼすグローバリゼーションが起こったのだ。中国、アラブ、アメリカ、ヨーロッパが経済力を競い合う世界は、大航海時代よりもむしろ現代に似ている。そこには西欧中心史観では知り得なかった「未来」が出現していた―。
第1章 西暦一〇〇〇年の世界
[日販商品データベースより]第2章 北アメリカ―バイキング、新大陸へ
第3章 南北アメリカ―一〇〇〇年のパンアメリカン・ハイウェイ
第4章 東ヨーロッパ―ヨーロッパ人奴隷の運命
第5章 アフリカ―世界一の富豪王
第6章 中央アジア―二大宗教ブロックの成立
第7章 東南アジア・南アジア―驚嘆すべき大航海
第8章 中国―グローバリゼーション最先端の地
西暦1000年。
西ヨーロッパはいまだ暗黒時代からの復興の途上にあり、大航海時代は遠い先のことだ。
しかし本書はその西暦1000年こそが「グローバリゼーションが誕生した年」である、と西欧中心の史観を離れて描き出す。
中国からインド、アラビア半島、さらにアフリカまでの海上交易ルートはこの頃初めて結合した。さらにカナダに到達したバイキングが、南北アメリカで発達していた交易路を、その海上ルートと結びつけた。
史上初めて、異国のもの、技術、情報、宗教が遠く離れた国に到達し、一般の人々まで影響を及ぼす「グローバリゼーション」が始まったのだ。
イェール大学歴史学教授である著者は西暦1000年の各地の交易品を手がかりに、世界中で同時進行していた変化を生き生きと再現する。世界的な交易は農業生産性を高める反面で感染症を広め、知識を広める反面で固有の文化を分断し、新技術を伝える反面で伝統工芸を消滅させた。
宗教を変え、他国向け製品をつくり、反グローバリゼーション運動を起こす人々の姿は、驚くほど21世紀と似ている面がある。
西暦1000年、カナダに到達したバイキング。
丸木舟で南北アメリカを往来するマヤ人。
4つの世界宗教から改宗を勧誘されたウクライナの大公。
すでに奴隷貿易が活況を呈していたアフリカ。
そしてグローバリゼーション最先端の地としてハイテク製品である陶磁器を輸出し、世界中から富を蓄積していた中国――平安時代の日本もその経済圏に組み込まれていた。
西暦1000年から、ヨーロッパの支配という世界史の新たな局面が始まる1500年までの500年間、「最初のグローバリゼーション」が世界を大きく変えていた。
バラバラに知っていた世界史の知識が新たなフレームで再定義され、読者に知的興奮を呼び起こす。現代グローバリゼーションの世界を生きる者への教訓に満ちた胸躍る歴史書。