- 佐藤鬼房の百句
-
ふらんす堂
渡辺誠一郎
- 価格
- 1,650円(本体1,500円+税)
- 発行年月
- 2021年04月
- 判型
- B6変
- ISBN
- 9784781413716
この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
-
家系図
-
塙誠一郎
価格:3,080円(本体2,800円+税)
【2022年10月発売】
-
のこしてゆくもの
-
窪島誠一郎
価格:1,980円(本体1,800円+税)
【2022年10月発売】
-
詩歌の森
-
渡辺秀夫
価格:3,190円(本体2,900円+税)
【1995年05月発売】
ユーザーレビュー
この商品に寄せられたカスタマーレビューはまだありません。
レビューを評価するにはログインが必要です。
この商品に対するあなたのレビューを投稿することができます。
[BOOKデータベースより]
佐藤鬼房の百句
[日販商品データベースより]詩魂高翔―成熟に抗して
◆成熟に抗して
鬼房は蛇笏賞の受賞の際、自らを「翼を欠いた鳥」に喩え、「永遠の飛翔願望」を抱くと語った。「地を這うばかりの哀しい存在」であり、「土俗に愛憎を傾けすぎる」とも。それは生きることへのしたたかな強さそのものであった。痩身の中には、土俗的なエネルギーが常に湧き立っていた。成熟の誘いに抗するように、必死に「蒼樹」、あるいは修羅にならんとした。と同時に、幼くして故郷を出たという「流民」意識は強く、詩想は遥かな彼方を遠望するのが常であった。
死後刊行された句集『幻夢』には、詩想への思いを隠さず、さらに高みをめざす最後の鬼房の姿がある。明日に春を待ち妄想の中で、永遠なる命を目指すように、大いなる死(生)へと最後の力をふりしぼる。そして、現実のさまざまな枷から解き放され、次なる世へと向かうのだ。