- 池田菊苗【うま味の素「グルタミン酸」発見】
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- 価格
- 1,760円(本体1,600円+税)
- 発行年月
- 2021年03月
- 判型
- 四六判
- ISBN
- 9784811327365
[BOOKデータベースより]
日本人の栄養状態を改善したい―塩味、甘味、酸味、苦味の四つの味につぐ第五の味「うま味」を発見し、日本十大発明である「うま味調味料」を作り出した、池田菊苗。日本、そして世界の食卓をゆたかにした七十一年の人生を描きます。
第1章 今出川の坊ちゃん
第2章 化学との出会い
第3章 だいたんな計画
第4章 オストワルド先生
第5章 ロンドンの日々
第6章 第五の味
第7章 うま味の正体
第8章 味の素の戦い
第9章 池田教授の講義
第10章 最良の日々
子どもたちに身近なテーマですぐれた研究を行った、児童書初登場の科学者にスポットライトをあてた伝記シリーズ。
昆布を煮つめ、「日本の十大発明」の一つといわれるうま味成分「L-グルタミン酸ナトリウム」を発見した
池田菊苗の生涯と研究にせまります。
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【2018年01月発売】
はじめて読む科学者の伝記シリーズの中の中の一冊。このシリーズの中谷・牧野と読んできましたが、どれもわくわくしました。
好きな勉強をし続けて道を究めたという話が元々好きなのだろうと思います。
今や伝記というと漫画伝記が主流ですが、このシリーズは漫画でない伝記の本という要望に応えて作られたということで、子どもたちに読みやすい工夫がいくつかなされています。
たとえば、菊苗新聞という知られざるエピソードの中には、『吾輩は猫である』を読み聞かせをし、セリフは声色を変えてしていたというお茶目な話が載っています。
『吾輩は猫である』というと、夏目漱石。なんと菊苗は、夏目漱石と親交があり、イギリスで会っているのです。
私からすると、意外な人同士が結びついていたということで、菊苗が身近に感じられました。
味の素を作ったのが菊苗ですが、菊苗の大学での授業の板書スピードがとても速くて、学生がついていけなかったという話も驚くべき内容なのです。
そのエピソードはイラストでもわかりやすく描かれていて、その場に居合わせて見て見たかったと思いました。
また、改行をしたり、文章と文章の間に余白をもうけることで、伝えたい言葉がより伝わってきたり、文字がいっぱいで子どもたちが読む前から難しそうだと思わないような工夫もされているように思います。
まだ猿橋勝子は読んでいませんが、今から読むのが楽しみです。(はなびやさん 50代・愛知県 男の子19歳)
【情報提供・絵本ナビ】