- 戦場の漂流者千二百分の一の二等兵
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- 価格
- 1,980円(本体1,800円+税)
- 発行年月
- 2021年02月
- 判型
- 四六判
- ISBN
- 9784863292222
[BOOKデータベースより]
生還への強い意志はどこから湧いてくるのか。生き抜くことを捨てず、数々の困難を愉しむように生きた人の壮絶にして痛快な戦場漂流記!!
1 わたしは学校が嫌いです(大牟田生まれの与論育ち;おまえの銃剣術は四段以上じゃ ほか)
2 人間の運ちゃあ、わからんもんですよ(フィリピンへ;二発目の魚雷で投げ出される ほか)
3 それでも人一倍元気やった(ルソン島上陸;紙一重の金鵄勲章 ほか)
4 空の飯盒を離さない死にゆく兵(寝ながら、校庭をグリグリ廻る;ポケットの中のゴミが重い ほか)
5 えらい国に還って来た(もっと早ように捨てればよかった;収容所ではビニールに驚く ほか)
本書は一般的な戦争体験記ではない。太平洋戦争末期(1944)のルソン島から捕虜収容所を経て奇跡的に生還した兵士(語り手)と著者(聞き手)との絶妙な関係性から生まれた戦場の漂流記である。1960年代後半に、語り手・半田正夫さんと著者・稲垣氏はトカラ列島(中之島)で出会っている。この本は半田さんが自身の心に刻みつけた記憶を、他の誰でもない稲垣氏に語り尽くすことを切望してまとめられた。ユーモアに満ちた語り、過酷な状況の中でも必ず「希望」を見出したそのしたたかさに感銘と爽快感を覚える稀有の書。
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