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[BOOKデータベースより]
水が人びとの暮らしを支え文明のかたちを定め、水をめぐって格差が生まれ闘争が生まれる。アジアの近現代を「水」という次元から検証する。
第1章 アジアのいまを作ってきたもの
[日販商品データベースより]第2章 水と帝国
第3章 干上がった大地
第4章 水をはらんだ大気
第5章 水との格闘
第6章 水と自由
第7章 ダムと放水路
第8章 海洋と地下
第9章 荒れくるう地平線
終章 水辺の歴史と記憶
世界最高峰のヒマラヤ山系に発する幾多の大河が流れるアジア。
その「水」の恩恵と災厄との格闘がそのままアジアの歴史でもある。
水の確保が人間の生活を支え、文明のかたちを定めてきた。
アジアが現在、世界人口の過半数を擁するのは、自然増加ではなく
綿々と続く水との格闘の成果でもある。
だが、近代以降の水利技術の発達、それによる政治社会システムの変化が
人口膨張、都市化の拡大、急激な経済開発を産み、その果てに水資源の枯渇や
水質の広範な汚染が引き起こされ、それが新たな地域格差と紛争を生み出している。
本書は近現代200年にわたるアジアについて、植民地帝国、資本主義、
独立革命といった従来の歴史視点に「水」という新しい次元を加えることで、
まったく新しい姿を描き出すものである。
気候変動によってさらなる水資源の枯渇と争奪、地政学的な変化が広がりつつある現在、
人間と水を考えるうえできわめて示唆に富んだ書である。