[BOOKデータベースより]
あ!インクがたれちゃった。かきなおそうかな?…ん?このしみなにかににてるね。ささいなミスも、大失敗も、“想像力・表現への意欲・探究心”の魔法をかければとびきりのアイディアに変わり、大傑作を生む―遊び心あふれる文章、アーティスティックな絵、だれにもわかるシンプルなストーリーであらゆる世代の読者をはげましてくれる、やさしく、あたたかく、うつくしい絵本。
[日販商品データベースより]子どもはみんなアーティスト!
想像力と絵を描く喜びをやさしく温かくときはなつ、現代版『てん』日本上陸!
お絵描き、苦手です。最大の原因は、学校時代に写生の授業で「デッサンがおかしい」「よく見て描きなさい、木はそんなかたちしてないでしょ」なんて先生に言われて、意気阻喪した経験にあります。作品の巧拙・優劣を「評価」されるたびに、この世には「ただしい描き方」があって、じぶんの絵は「まちがい」なのだと、気持ちがちぢこまっていきました。
恥ずかしながら、大学で美術史を聴講してはじめて、表現や創作とはこれほど自由なものなのかと驚きました。古今の美術作品や画家の仕事の内実に早くからふれていれば、わたしももう少し絵心をもてていたかもしれません。
ほんとうは、絵には「ただしい描き方」も「まちがい」もない。見えたまま、心にうつしだされたままに描けばいい。デッサンなどの技術はあとで習得できますが、感情や想像力を解放して自由に描く感覚は、幼いころに抑圧されると容易にはとりもどせません。それが後年、精神の貧困となってあらわれもします。美術教育とは本来、情操教育であるべきなのです。
本書はこんなふうに語りかけてきます―デッサンだのプロポーションだのは気にしないで! あなたはいま「まちがった、描き損じちゃった」と思っただろうけど、そのまま描きすすめてみて。どんな風景が見えてくる?―と。作者は学校で絵の手ほどきをするなかで、子どもたちがみずからを解放するよう励ませば、どんな「描き損じ」もすばらしい作品に発展するのをまのあたりにし、それにヒントをえて本書を完成させました。やわらかくのびやかな描線、漆黒のインクと温かなパステルカラーの美しいコントラストが、子どもはもちろん大人をも表現・創作へといざないます。ピーター・レイノルズの古典『てん』から20年、図画ぎらいの心を解放する新たな名作の誕生です。『てん』同様、美術だけでなくあらゆる分野で求められる想像力・創造力を養うための副教材としても最適です。(しまづ・やよい)
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絵を描くことなどないのですが、この絵本を読んでいて、失敗を成功に導く法則のようなものを感じました。
小さな失敗で立ち止まってしまうのではなく、手を加えることで失敗を成功に変えることが出来るのだという発想力の大切さを語っているようです。
些細な事も、大きな事の一部だと思えば気持ちも大きくなれるということも語っているように思います。
シンプルだけど壮大な絵本です。(ヒラP21さん 60代・千葉県 )
【情報提供・絵本ナビ】