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[BOOKデータベースより]
QRコードで見る映像357。震度7の震災アーカイブ。阪神淡路大震災は、今後発生が危惧される「首都直下地震」や「上町断層地震」、さらに数多の大災害の前例になりえる災害である。記憶が「風化」しても、この映像から神戸、淡路島で起こったことをつぶさに反省し、教訓を拾い上げておけば、次の災害で活かすことができる。
第1章 大地震発生 1月17日(発生の瞬間;木造住宅が多数倒壊 ほか)
第2章 混乱の中で 1月18〜20日(震災翌日に倒壊したビル;怒号が飛び交った、避難所の食料配布 ほか)
第3章 懸命に生きた 1月21〜31日(ボランティアが入り始める;ボランティア医師の活躍 ほか)
第4章 暮らしを取り戻す 2月(外国人たちの避難;定時制の高校生たちの会話 ほか)
第5章 再生への動き 3月〜(菅原市場で一軒の本格店舗;中学校の卒業式 避難者から赤飯やお花 ほか)
25年前、困難な状況だったにもかかわらず、多くの被災者が真摯に答えた言葉の数々。
映像から得られる教訓を未来につなげます。
1995年1月17日5時46分、阪神淡路大震災が起こりました。
三連休明けの朝、テレビが普及して初めて日本が経験した大災害でした。
同時に、この震災は発生の瞬間から、その後の復興プロセスまで映像でつぶさに記録された、世界で初めての大災害でもありました。
災害現場のシーンはもとより、現在では踏み込むことができない避難所内で被災者がどんな暮らしをしているのか、どんな助け合いが行われたのか、どんなトラブルが起こったのか、被災者がどんな感情を持っていたのか、食料が足りなくなって怒号が飛び交う中でも、罹災証明の判定に不服を言う状況でも、朝日放送テレビのカメラは回り続けました。
2020年1月、朝日放送ホールディングスは、この映像を「激震の記録1995 取材映像アーカイブとして、webで公開しました。本書は、この中から357の映像を選び、QRコードにスマホをかざすことで見ることができるようにし、そこに当時の時代背景や現場の状況を文章で補足し、より深く理解できるようにしました。
阪神淡路大震災は、今後発生が危惧されている「首都直下地震」や「上町断層地震」、さらには、数多の大災害の前例になりえる災害です。
記憶が「風化」しても、この映像から阪神淡路で起こったことをつぶさに反省し、教訓を拾い上げておけば、次の災害においてもきっと活かせるはずです。