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[BOOKデータベースより]
SPECIAL ISSUE エコシステムを生むワークプレイス
[日販商品データベースより]1 Zappos.com ラスベガスの旧市街とともにコアバリューの実現を目指す―ダウンタウン地区と共存共栄するザッポス本社
2 SAP デザインシンキングで刷新された顧客と共創する企業体質―新規事業を伸ばす成熟したテックカンパニー
3 Square 街に見立てたオフィスから新しいプロダクトが生まれる―インスピレーションの種をオフィスに埋め込む
4 Dolby Laboratories ドルビーの新たなチャレンジが始まる―人と設備を1カ所に集約、R&Dの高速化を図る
5 Cisco スタートアップカルチャーを取り入れるIT業界の巨人―ミレニアル世代以降の若手を惹きつける新オフィス
Interview 変遷するシリコンバレー 既存産業をディスラプトする場へ―デイブ・ブレイクリー(マッハ49パートナー)
Wrap‐up ワークスタイルからエコシステムへ―山下正太郎(本誌編集長)
“それを行う”場から、“何かが起こる”場へ
つまらない会議の途中で休日の予定に思いを馳せ、帰宅後にバスタブにつかり企画書を考える。どちらが仕事か? 仕事かどうかの境界は場(空間+ツール)の選択にはなく、ワーカーの意識が決める時代だ。テクノロジーの発展も加担し、仕事と場の乖離を一層深めていくことだろう。しかしいまだに不思議なのは「ワークスタイル」という概念だ。最適な行動を特定し、それに見合った場を計画するということが続けられている。仕事と場の結びつきがうすれ、かつ目指す成果を予め計画されたものではなく、その場を基点とした何かが起こり、当人たちも予期せぬ方向に連鎖する偶発性に満ちたものになるのではないか。ワーカーに何かを感じさせ、新しい行動や意識を生み出す機会を提供する取材事例を肌で感じ、我々はもうワークスタイルよりも高次な知の交流ともいえる「エコシステム」を考えるフェーズにあると実感している。