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[BOOKデータベースより]
本書では、身の回りであたりまえに見かける製品の内部で何がどんなふうに機能しているのかを、著者自らが作った模型をつかって楽しく説明し、機械にまつわる物語や歴史を語ります。とりあげられているのは、「錠と鍵」「時計」「はかり」「布作り」です。一見でたらめな選択にも思えますが、著者はこれらの技術はいずれも古代から発展しつづけ、現代文明と産業の土台を形作ったものだと言います。小さな種から芽生え、新しい技術という枝葉を広げ、大木になった4つのテーマがここにあります。南京錠やダイヤル錠は現代のデジタル暗号につながり、木製の糸車は大型で高速の紡績機へと発展しました。時を正確に測りたいという情熱は、セシウム原子時計を生み出します。著者は複雑で魅力的な機械を多数取り上げ、その仕組みや歴史的な背景を探求していきます。ニック・マンの見事な写真をふんだんに配し、セオドア・グレイ一流の洒脱なスタイルで語られる本書は、ものづくりをするすべての人、機械仕掛けを愛する人たちにとって必携の一冊です。
はじめに ものづくりの楽しさ
素晴らしきかな、透明なものたち
錠と鍵
時計
はかり
布作り
あとがき シング・ウィスパラー ものと一体になれる人
あなたはシング・ウィスパラーですか?
世界的なベストセラーとなった化学図鑑3部作(『世界で一番美しい元素図鑑』『世界で一番美しい分子図鑑』『世界で一番美しい化学反応図鑑』)で、物質の構造の根源を華麗な手腕で解明したセオドア・グレイが、今度は身の回りの「もののしくみ」に挑戦します。
といっても、一筋縄ではいかないのがこの人の面白いところ!
まずは、違法なものを隠すことを阻止するためにアメリカの刑務所で重宝されている「スケルトン家電」というジャンルからはじめ、「鍵」の章ではITの世界で重宝される暗号システム、「時計」の章ではセシウムの原子泉(セシウム・ファウンテン)を使った最高精度の原子時計の説明など、従来の「もののしくみの本」とはまったく違う視点を持ち込みます。
子どもの頃にラジオや時計を勝手に分解して怒られた人から、分解したくてうずうずしていたけれど怒られるのがイヤであきらめた人まで、必読の書です。
以前大きな話題となった『世界で一番美しい元素図鑑』の作者さんの著作ということで、興味を持ちました。
図鑑と言っても、ちょっと変わったテーマに沿った内容で括られて解説される科学本です。
中身が全て見えるスケルトングッズを紹介したり、鍵、時計、秤の仕組みなどを説明しています。
世界で一番美しい?かどうかは、ちょっとわかりませんでしたが、興味深く読めました。(クッチーナママさん 40代・東京都 女の子18歳、女の子15歳、男の子13歳)
【情報提供・絵本ナビ】