- ビリオネア・インド
-
大富豪が支配する社会の光と影
THE BILLIONAIRE RAJ- 価格
- 3,520円(本体3,200円+税)
- 発行年月
- 2020年09月
- 判型
- 四六判
- ISBN
- 9784560097823
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[BOOKデータベースより]
政官財の癒着、蔓延する縁故主義、地方政界やスポーツ界を蝕む汚職体質―。手練れのジャーナリストが、超富裕層の生態を通してインド社会の明と暗を鮮やかに描いた驚愕のノンフィクション。
第1部 泥棒貴族(アンバニランド;栄光の時代の幕開け;ボリガルヒの台頭)
[日販商品データベースより]第2部 政治マシーン(「モディファイ」するインド;汚職の季節;金権政治;南インド式縁故主義)
第3部 新・金ぴか時代(債務の館;苦悩する豪商;スポーツ以上のもの;国民の知る権利;モディの悲劇)
革新主義時代は到来するか?
超富裕層(スーパーリッチ)の生態から見えてくる、繁栄と腐敗の構造
本書は、経済自由化以降の急激な成長によって誕生した超富裕層の実態に深く切り込み、インドの経済・政治・社会の諸相を、ときに魅力的に、ときに生々しく描き出したノンフィクションである。380億ドルという途方もない個人資産を持つインド最大の富豪ムケーシュ・アンバニをはじめ、ビジネスのさまざまな分野で成功を収めた億万長者が何人も登場するが、単なる「成金列伝」ではない。政官財の癒着、蔓延する縁故主義、地方政界やスポーツ界を蝕む汚職体質など、サクセスストーリーの裏に見え隠れする負の側面から、インド社会に根深く残る腐敗の構造をあぶり出していく。
『フィナンシャル・タイムズ』の記者だった著者は、19世紀後半のアメリカの「金ぴか時代」に現在のインドを重ね合わせたうえで、アメリカではその後、政治の透明性向上や中産階級の拡大といった変化がもたらされたが、インドも近い将来、そうした「革新主義時代」に移行することができるだろうかと問う。
グローバル経済の功罪、新興国の経済発展と政治、貧富の格差といった現代世界が直面するさまざまな問題を考えるうえで示唆に富み、読み応え十分の一冊。