- 〈嘆き〉はホーソーンによく似合う
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- 価格
- 4,180円(本体3,800円+税)
- 発行年月
- 2020年08月
- 判型
- 四六判
- ISBN
- 9784805751824
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[BOOKデータベースより]
序論―“嘆き”の語りの汎用性
[日販商品データベースより]1 嘆きの萌芽(“モラル・ヒストリアン”ホーソーン―「ロジャー・マルヴィンの埋葬」とアレゴリカル・ロマンスの成立;ロマンスと嘆きの民主主義―「ぼくの親戚モーリノー少佐」における暴徒表象の意味;キューバの“嘆き”とホーソーン―「ラパチーニの娘」、『キューバ・ジャーナル』、『フアニタ』)
2 嘆きの成熟(家庭崩壊の美学―ホーソーンと宗教共同体的家庭改革;「なんじを創りしはだれぞ」―『緋文字』の怪物的誕生;動物磁気、強制移住、銀板写真―『七破風の屋敷』と“嘆き”の重層性;知りすぎた(のに語らない)男―『ブライズデール・ロマンス』と語りのメランコリア)
3 嘆きの結実(マーガレット・フラーと牧神―ローマ革命と社会運動の接線;ホーソーン氏、都に行く―「主として戦争問題について」における戦争政治学;世界改良のアメリカンドリーム―「セプティミアス」原稿と不死の夢)
アメリカ19世紀を代表する小説家のひとりナサニエル・ホーソーンは、従来から社会的道徳への無関心が指摘されてきた。『〈嘆き〉はホーソーンによく似合う』は、そのようなホーソーンの文学作品の初期作品から最晩年の遺作まで幅広く再検討して、ホーソーンの思想をまったく新しい視点から読みなおす。ヴァルター・ベニヤミンのアレゴリー論やフロイトのメランコリー論を援用し、それらを横断的に結びつける〈嘆き〉という概念をキーワードにして、作家の作品と社会的コミットメントを解釈し、新しい作家像と文学論を立体的に描く。