- 殉国
-
陸軍二等兵比嘉真一
文春文庫 よ1ー56
- 価格
- 847円(本体770円+税)
- 発行年月
- 2020年07月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784167915322
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[BOOKデータベースより]
「郷土を渡すな。敵を残らず殺せ!」だぶだぶの軍服の袖口を折った十四歳の真一の胸は、緊張感と誇らかな感情に満ちていた。陸軍二等兵としてついに祖国の防衛戦に参加し、国に殉ずる時がきた―。太平洋戦争末期の沖縄を舞台に、召集された中学生の目を通して、戦場のすさまじい実相を描いた長篇小説。
[日販商品データベースより]機が、凄じい爆音とともに突きさすようにのしかかってくる。為体の知れぬ巨大な昆虫のように見え、頭部から白い閃光が放たれた。かれは、横に走ると突っ伏した。頭の近くで、ブスッという音が連続して起った――
「郷土を渡すな。全員死ぬのだ」
太平洋戦争末期、沖縄戦の直前、中学生にガリ版ずりの招集令状が出された。小柄な14歳の比嘉真一は、だぶだぶの軍服の袖口を折って、ズボンの裾にゲートルを巻き付け、陸軍二等兵として絶望的な祖国の防衛線に参加する。
少年の体験を通して戦場の凄まじい実相を凝視した長篇小説。
実在の人物の体験を、ことこまかに聞きとり、特異な事実をそっくりそのまま写し取った外面的リアリズムが、読む者の胸を強く打つ。
1991年に刊行された文庫本の新装版。元本は、累計102000部のロングセラー。
解説・森史朗