- 新島襄英文来簡集
-
English Letters to Joseph Hardy Neesima 1867ー1891
同志社大学人文科学研究所研究叢書 LV1
- 価格
- 19,800円(本体18,000円+税)
- 発行年月
- 2020年03月
- 判型
- 菊判
- ISBN
- 9784909862099
[BOOKデータベースより]
友から届いた手紙は一級資料。行間から溢れでる時代の息吹。斯くして「同志社」は誕生した。同志社人はじめ近代史研究者・歴史愛好家に贈る待望の一冊。およそ500通のLettersを翻刻。
THE DECADE ABROAD(1864‐1874)
THE FOUNDING OF THE DOSHISHA(1874‐1884)
THE SECOND TRIP ABROAD(1884‐1885)
THE FINAL YEARS(1885‐1890)
" 彼が初めて船でボストンに着いたのは1865年7月のことでした。日本はまだ江戸時代、新島襄(にいじま・じょう)齢二十一。その後、新天地で洗礼を受け、神学を修め、やがて準宣教師となったJoseph Hardy Neesimaは、大勢の仲間たちの助けを得て「同志社」の礎を築きます。
その間、二度目の渡米時代も含めて、新島は現地のネットワークに助けられ、多くの友人と絆を温めながら手紙を交わし、学問や信仰について語りあいました。メールはもちろん電話もなかった時代の、唯一の交友ツール“手紙”には、近代から現代へと時代を創っていったワールドワイドな有志たちの意志と思索が溢れています。
そうした時代にあって、新島へ手紙を送った日本人の友人 たちは和文書簡の「候(そうろう)文」ではなく、英語でストレートに思いを伝えることを好んだようです。独立独歩のキリスト者・内村鑑三はその典型例でしょう。新島の勧めによってアーモスト大学に入学する以前の、煩悶する内村の書簡群が本書には収められています。
また、「同志社」最初期の生徒である下村孝太郎や中島力造の手紙も、読む価値が高いものです。そしてもちろん、この本には、現地で新島を支えた人々との交流模様が、ところ狭しと詰まっています。新島にとっての「アメリカの父」アルフィアス・ハーディー、アーモスト大学の教授で後に学長にもなったJ.H.シーリー、イエール大学学長のノア・ポーター、 アメリカン・ボードの書記N.G.クラークからの手紙。なかには伊藤博文や森有礼の名前もあります。新島は「お姉さま方」に好かれたのも特徴で、ずっと新島を忠実に支えたドーチェスターのエレノア・ベーカーなどなど、彼・彼女ら から届いた、きわめて貴重なlettersは500通にものぼります。
同志社 大学人文科学研究所が、この「同志社」設立の源流となる“来簡集”編纂に20年の歳月を費やして、ここに新たな金字塔が達成されました。
往年の成果『新島襄全集』全10巻〔同朋社出版, 1983-1996年〕を完結する本書は、半世紀近い「新島研究」の原点とも最終形ともいえます。ここに付されている膨大な【註】は、新島の仲間たちの等身大の息吹を伝え、全方向に張り巡らされた【索引】は、新島のネットワークの広さと厚みを感じさせます。
本書には、補足資料としてのみならず、時代・社会がにじむ精神誌としても、また生身の青春群像ノンフィクションドラマとしても、読者を惹きつけてやまない【付録】を収録しました。この40ページにわたるタイムトラベル・ガイド「新島襄の足跡を訪ねて」は、ボストンという社会が醸成した新島の思索と信仰の跡を、いまこの時代に
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