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[BOOKデータベースより]
その島は「黒魔術の島」と呼ばれていた―経済成長に沸き立つバンコクを飛び出しフィリピン取材中のプラープダーは、シキホール島の噂を耳にする。自然との触れあいを探りつつも飛躍の手がかりをつかめなかった作家は、半信半疑で訪問を決意する。「魔女」との対面、人々との交流を経て再発見したのは都市の自分だった。スピノザ、ソロー、カジンスキー、ラヴロック。「新しい目」で世界と出会いなおす、小説でも哲学でもある旅の軌跡。
1 黒魔術の島―あるいは、時間のレンズの中のスピノザと蛍についてのまやかし
2 魔女 ソロー 魔術師 テロリスト―そして心騒ぐ孤独
3 まやかし
新世代の小説や映画を続々発表、タイ・ポストモダンのカリスマとなったプラープダー・ユン。そんな流行作家も30代半ばを迎え、精神的危機に直面する。バンコクの喧騒を離れ自然と触れる旅に出た作家だが、新しい経験と出会うことができず、旅の失敗を危惧する。そんな折、フィリピンの作家たちとの交歓で話題に上った「黒魔術の島・シキホール島」。興味をもった彼は即座に渡航を決意する。魔女や祈祷師との対面、そして島で暮らす人々との交流のなかで再発見したのは、かつて親しんでいたスピノザやソローの哲学だった。「新しい目」で世界と出会う、小説でも哲学でもある思考の旅の軌跡。
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