- 日本の歴史を解きほぐす
-
地域資料からの探求
シリーズ・地方史はおもしろい 01
- 価格
- 1,650円(本体1,500円+税)
- 発行年月
- 2020年04月
- 判型
- B40
- ISBN
- 9784909658289
[BOOKデータベースより]
地域資料から日本の歴史を読み解きほぐすと、さらに歴史がおもしろく、また現代社会もその先に見えてきます。本書を読まれた皆様が、各地域に残された資料や歴史的な事柄を通して、お住まいの地域や日本の将来を考える手がかりにしていただきたいと考えます。
第1部 地域を歩くのはおもしろい(とにかく現場を歩く(対象地域:東京) 面白い研究をするには―将軍家鷹場鳥見と彦根藩世田谷代官;長屋門建立の歴史的背景(対象地域:東京) 江戸周辺地域の長屋門―郊外化のシンボル;あたらしい城郭研究の方法(対象地域:埼玉) 「河川台帳」に遺されていた幻の中世城郭を追う;まつりの出し物を探る(対象地域:栃木) 蔵からのぞくまつりの文化―日光・弥生祭付祭の御幸町万度;水と人々と生存のあり方(対象地域:千葉) 行徳塩浜と「災害」―水の管理をめぐって)
第2部 資料を読み込むのはおもしろい(地域のモノ、文字、絵図資料(対象地域:秋田) 「御札」から読み解く秋田藩の山林―山林管理のユニークな制度;出土状況と立地から探る(対象地域:埼玉) 下総と武蔵の埴輪―ふたつの地域でつくられた埴輪をもつ古墳;身近な文化財を読み解く(対象地域:東京) 浅草寺の西仏板碑―中世における家族の供養;借用証文をどう理解するか(対象地域:神奈川)借用証文の読み方―村のリアルな金融事情;政府に振り回された地方(対象地域:千葉) 千葉県庁に伝来した文書の謎)
第3部 歴史を再発見するのはおもしろい(経典受容のあり方(対象地域:石川) 能登の仏事の一齣―加賀藩主前田家の権威;史料探しは「宝探し」(対象地域:長崎) 長崎阿蘭陀通詞本木家のアイデンティティ―史料を探す楽しみ;日本の宗教文化の特質(対象地域:山形) 偶然ではない必然―高山彦九郎と羽黒修験;地方史と国の歴史を結ぶ(対象地域:山形) ワッパ騒動の裁判と法―庄内の維新;地域の歴史を豊かにするには(対象地域:京都) 「山国隊」隊名をめぐるあれこれ―誰が名づけたのか・何と読むのか)
第4部 教材として役立つ地域資料(絵葉書は地域史を語る(対象地域:茨城) 写真絵葉書にみる風景へのまなざし―一九三〇年代の土浦と創造された景観;文書史料がなくてもわかる(対象地域:埼玉) 筆子塚から読み解く庶民教育;戯画で時事を伝えた国芳(対象地域:東京) お江戸のキャラクター―幕末風刺画の「判じ物」から「戯画物」への転換;これからの歴史教育のために(対象地域:神奈川) 『足利持氏血書願文』を一緒に読もう―鎌倉地域の中世文書を教材化する試み)
日本の現代社会の、その先を見るために、歴史はこう読む。
地域資料から日本の歴史を読み解くと、さらに歴史がおもしろくなり、現代社会もその先に見えてきます。本書は、各地域に残された資料や歴史的な事柄を通して、住まいの地域や日本の将来を考える手がかりにするべく、それぞれの資料に向き合ってきた新進の研究者が、歴史の読み解き方をふんだんに伝える書。知名度はかならずしも高くないものの、地域を考えるうえで重要な資・史料に焦点をあてて、学術的なその面白さを広めていきます。
執筆は、廣瀬良弘、山碕久登、野本禎司、新井浩文、山澤 学、菅野洋介、芳賀和樹、鬼塚知典、伊藤宏之、荒木仁朗、平野明夫、生駒哲郎、鍋本由徳、原 淳一郎、長沼秀明、吉岡 拓、萩谷良太、工藤航平、富澤達三、風間 洋、大嶌聖子の21名。
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