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[BOOKデータベースより]
学術(学問・芸術・技術)は、文化のみならず、その時代の社会、支配のあり方を規定する力を持つ。その動向・内実を知ることは、それぞれの時代・地域の歴史の本質に迫るための重要な視点である。なぜ、東アジア地域のみが長らく中国文化を共有し続けたのか、中国文化を共有することにどのような歴史的意義があったのか―中国大陸に淵源をもつ学術が周辺諸地域に広がり、根付いていった諸相をたどり、東アジア文化圏の形成・展開の実態を明らかにする。
1 中国における学術の形成と展開(佚名『漢官』の史料的性格―漢代官制関係史料に関する一考察;前四史からうかがえる正統観念としての儒教と「皇帝支配」―所謂外戚恩沢と外戚政治についての学術的背景とその東アジア世界への影響;王倹の学術;魏収『魏書』の時代認識;『帝王略論』と唐初の政治状況;唐の礼官と礼学;劉知幾『史通』における五胡十六国関連史料批評―魏収『魏書』と崔鴻『十六国春秋』を中心に)
2 中国学術の東アジアへの伝播(六世紀新羅における識字の広がり;古代東アジア世界における貨幣論の伝播;九条家旧蔵鈔本『後漢書』断簡と原本の日本将来について―李賢『後漢書注』の禁忌と解禁から見る;古代東アジアにおける兵書の伝播―日本への舶来を中心として;陸善経の著作とその日本伝来)
3 日本における中国学術の受容と展開(『日本書紀』は『三国志』を見たか;日本古代における女性の漢籍習得;大学寮・紀伝道の学問とその故実について―東坊城和長『桂蕊記』『桂林遺芳抄』を巡って;平安期における中国古典籍の摂取と利用―空海撰『秘蔵宝〓』および藤原敦光撰『秘蔵宝〓鈔』を例に)