スピノザ〈触発の思考〉

明石書店
浅野俊哉　

• 価格: 3,300円（本体3,000円＋税）
• 発行年月: 2019年11月
• 判型: Ａ５
• ISBN: 9784750349114

内容情報

[BOOKデータベースより]

スピノザの思想は、そこに姿を映した者が、自らの歪みや偏り、あるいは秘してきたものを大写しで見させられる、精巧に磨き上げられた水晶玉のようなものなのかもしれない…。思想史を反転させ、「もう一つのあり得る思考」の水脈を明るみに出す。

第１章　“触発の思考”“良心”の不在と遍在―ｍｏｒｓｕｓ　ｃｏｎｓｃｉｅｎｔｉａｅの行方
第２章　“シュトラウス”“徳”をめぐる係争
第３章　“アドルノ”「ひとつの場所」あるいは反転する鏡像
第４章　“ネグリ”「絶対的民主主義」とｃｉｖｉｔａｓの条件
第５章　“バーリン”「二つの自由」の彼方
第６章　“シュミット”不純なる決断
第７章　“三木清”ある「理想的公民」の軌跡

[日販商品データベースより]

「哲学史上の〈異物〉」とも称されるスピノザ――その異例の思考を、シュトラウス、アドルノ、バーリン、ネグリ、シュミット、三木清らと対峙させ、思想史の読み替えとオルタナティヴな政治哲学の可能性を探ろうとする試み。