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講談社現代新書 2547
講談社 許光俊
点
オペラはどこでどう生まれたのかリュリとラモー―宮殿で栄えるオペラヘンデル―歌はロンドンで花開くモーツァルト―革命のオペラベートーヴェン―天才にもできないことがあるウェーバー―天性の劇場人フランスのグランド・オペラワーグナー―巨大な、あまりにも巨大なオペレッタ―あえて軽薄にロッシーニ、ベッリーニ、ドニゼッティ―イタリアの声の愉しみヴェルディ―歌劇の「王様」「カルメン」奇跡の作品「ペレアスとメリザンド」―フランスオペラの最高峰チャイコフスキーとムソルグスキー―北国ロシアで夢見られたオペラ東欧のオペラ―独特の味わいプッチーニ―より繊細に、よりモダンにリヒャルト・シュトラウス―巨大なワーグナーの後でベルク―悲惨の大家ショスタコーヴィチ―20世紀ソ連のオペラストラヴィンスキー―アメリカで、英語でオペラでないから「三文オペラ」ミュージカルとガーシュウィンブリテン―苦い味わいグラス―ミニマル音楽としてのオペラアダムズ―核の時代にオペラは可能か
オペラの入門書はもうたくさん世の中にありますし、かくいう私も書いたことがあります。どんな本にしようかとずいぶん迷いました。「トラヴィアータ」や「蝶々夫人」がどれほどの名作か、今更繰り返すまでもないのではないか。作品の個々の情報は、インターネットで簡単に見つかるのではないか。そんな時代に本を出す意味とは何だろう。そんなことを考え、オペラの世界の広さを示す方向性で行こうと決めました。ですので、一応は歴史の流れに沿って章立てをしましたけれど、いわゆる名作、人気作にこだわったわけではありません。そもそも、たとえある作品がどれほど名作と言われていようと、あなたの心を動かさなければ、価値はありません。音楽史の学者にでもなるのでなければ、好きなものを好きなように愛すればよいと思います。それこそが愛好家の特権なのです。ですので、本書を読まれた方は、ぜひ本場でオペラをご覧ください。私が言いたいことはひたすらそれに尽きます。それをしないでオペラを語っても、生身の女性を知らないで女性論を語る未経験な青年のたわごとと変わるところがありません。ただちに、が一番いいことは間違いありませんが、そうでなくても、いつか行くつもりになってください。劇場には発見があります。また、どんなに見慣れた作品にも何か発見があります。それは本当に思いがけなく起こります。この世に存在するたくさんの閉じられたドアがひとつ解きあけ放たれたような気分。そうした経験をするために劇場に出かけることは、人生の大きな楽しみのひとつです。まして、それが外国の劇場でしたら、どれほど嬉しいことでしょう。(「おわりに」より)
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1位
又吉直樹
価格:1,320円(本体1,200円+税)
【2015年03月発売】
一覧を見る
[BOOKデータベースより]
オペラはどこでどう生まれたのか
[日販商品データベースより]リュリとラモー―宮殿で栄えるオペラ
ヘンデル―歌はロンドンで花開く
モーツァルト―革命のオペラ
ベートーヴェン―天才にもできないことがある
ウェーバー―天性の劇場人
フランスのグランド・オペラ
ワーグナー―巨大な、あまりにも巨大な
オペレッタ―あえて軽薄に
ロッシーニ、ベッリーニ、ドニゼッティ―イタリアの声の愉しみ
ヴェルディ―歌劇の「王様」
「カルメン」奇跡の作品
「ペレアスとメリザンド」―フランスオペラの最高峰
チャイコフスキーとムソルグスキー―北国ロシアで夢見られたオペラ
東欧のオペラ―独特の味わい
プッチーニ―より繊細に、よりモダンに
リヒャルト・シュトラウス―巨大なワーグナーの後で
ベルク―悲惨の大家
ショスタコーヴィチ―20世紀ソ連のオペラ
ストラヴィンスキー―アメリカで、英語で
オペラでないから「三文オペラ」
ミュージカルとガーシュウィン
ブリテン―苦い味わい
グラス―ミニマル音楽としてのオペラ
アダムズ―核の時代にオペラは可能か
オペラの入門書はもうたくさん世の中にありますし、かくいう私も書いたことがあります。
どんな本にしようかとずいぶん迷いました。
「トラヴィアータ」や「蝶々夫人」がどれほどの名作か、今更繰り返すまでもないのではないか。
作品の個々の情報は、インターネットで簡単に見つかるのではないか。
そんな時代に本を出す意味とは何だろう。
そんなことを考え、オペラの世界の広さを示す方向性で行こうと決めました。
ですので、一応は歴史の流れに沿って章立てをしましたけれど、いわゆる名作、人気作にこだわったわけではありません。
そもそも、たとえある作品がどれほど名作と言われていようと、あなたの心を動かさなければ、価値はありません。
音楽史の学者にでもなるのでなければ、好きなものを好きなように愛すればよいと思います。
それこそが愛好家の特権なのです。
ですので、本書を読まれた方は、ぜひ本場でオペラをご覧ください。
私が言いたいことはひたすらそれに尽きます。
それをしないでオペラを語っても、生身の女性を知らないで女性論を語る未経験な青年のたわごとと変わるところがありません。
ただちに、が一番いいことは間違いありませんが、そうでなくても、いつか行くつもりになってください。
劇場には発見があります。
また、どんなに見慣れた作品にも何か発見があります。
それは本当に思いがけなく起こります。
この世に存在するたくさんの閉じられたドアがひとつ解きあけ放たれたような気分。
そうした経験をするために劇場に出かけることは、人生の大きな楽しみのひとつです。
まして、それが外国の劇場でしたら、どれほど嬉しいことでしょう。
(「おわりに」より)