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- 脳のなかの自己と他者
-
身体性・社会性の認知脳科学と哲学
越境する認知科学 1
- 価格
- 3,740円(本体3,400円+税)
- 発行年月
- 2019年09月
- 判型
- 四六判
- ISBN
- 9784320094611
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[BOOKデータベースより]
脳内の「自己」と「他者」の探求から「身体性」と「社会性」の脳メカニズムに迫る。拡大・深化を続けている認知科学の新シリーズ創刊。ここに知性の姿が明らかになる。
第1章 自己とは何か
[日販商品データベースより]第2章 世界の中の自己―“I can,therefore I am”
第3章 感じる自己―自己の「存在感」はどこから来るのか
第4章 ミラーシステム―なぜ他者とわかりあえるのか
第5章 脳のなかの「他者」―それでも人の気持ちはわからない?
第6章 共感からwe‐modeへ―「われわれ感」の脳メカニズム
第7章 プロジェクションと物語的自己―身体性の彼方へ
本書の特徴は,「自己」と「他者」の脳内表現について,脳機能イメージング研究や脳損傷患者の症例,また心理実験のデータなど,最新の認知脳科学の知見を多数紹介している一方で,古くからの「自己」と「他者」についての哲学についても知ることができる点である。最新の認知脳科学と古典的な哲学とのエキサイティングな融合が展開される。
第1章から第3章は「自己」に関する章,第4章から第6章は「他者」に関する章であり,身体所有感や運動主体感,感情,ミラーシステム,「心の理論」,共感,we-mode認知などの最新の興味深いテーマについて知ることができる。また第1章から第6章の議論は「身体」がベースに据えられているが,最後の第7章では,この「身体からの飛躍」としての「意識」についての考察を加えている。ここではプロジェクションや物語的自己などのトピックが出てくる。
「自己」と「他者」について探求することは,身体性と社会性の脳メカニズムに迫ることである。身体性とは,人間の持つ認識能力が身体の構造や機能に深いレベルで結びつけられていることを意味しており,社会性は,他者とのコミュニケーションや協調作業など,他者を認識し,他者と相互作用する能力と関係している。この一見異なる二つの機能が脳のなかでどのように結びついているのか,本書を通じて読者は知ることができるだろう。