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[BOOKデータベースより]
中国に編入された少数民族・中国朝鮮族の移動とネットワークをフィールド調査をもとに壮大なスケールで実証。東北アジアの平和構築に不可欠な要件とは―異なる文化的背景をもつ隣人を理解するために。
序章 朝鮮族という研究対象と問題の構成
[日販商品データベースより]第1章 朝鮮族社会の編成―“グローバル・アプローチ”からの考察に向けて
第2章 重層的な生活実態の一断面―定量的データから
第3章 来日メカニズムとエスニック・ネットワーク―文化資本をめぐる二極化・階層化の諸問題
第4章 移動の歴史と朝鮮族のエスニック・アイデンティティ
第5章 「在日本中国朝鮮族」―脆弱性と可能性
終章 跨境人としての朝鮮族―エスニック・マイノリティの自己統治
補論 「在日」する朝鮮族―定住化の諸相
2010年初版刊行後も、類書少なく貴重な研究である
本書を、好評につき、増補新版として刊行!
歴史的に日本と関係が深い中国朝鮮族の移動とネットワークを、
フィールド調査をもとに壮大なスケールで実証した研究。
そのネットワーク形成のダイナミズムから、喫緊の問題である
東北アジアの平和構築に不可欠な要件を提示する。
【中国朝鮮族とは…】
1949年以降、中国で少数民族政策が実施される過程において、
中国東方区部に居住する朝鮮人に与えられた少数民族としての名称。
古くは17世紀、とりわけ19世紀後半以降、
朝鮮半島北部の自然災害、日本による植民地支配をはじめ
朝鮮半島の政治経済状況の変化を背景に中国東北地域に移住し、
中華人民共和国建国とともに少数民族に編入された朝鮮民族。
日本にも5〜10万人ほどが住んでいると言われている。