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[BOOKデータベースより]
一日たりとも意識せずにはいられないウンチやオシッコ。これまで多くの文筆家が「スカトロジー=糞尿譚つまり“ウンチ噺”」を残してきた。そんなウンチやオシッコの世界は、科学者の眼が加わることで今、景色をがらりと変えました。新しいウンチ学の世界にようこそ。
「ウンチ」の言語学
[日販商品データベースより]ウンチの成分には食べかす以外のもののほうが多い
腸内フローラ―腸に棲む旧友たち
人糞は資源だった
トイレのいろいろ
昔の日本における人糞の価値
東アジアの循環型農業
平成天皇とタヌキの糞
ワシの糞を使ったダーウィンの実験
ダーウィンとミミズの糞
糞の起源
チベットにおけるヤクの糞利用
ウシのおならと環境問題
糞虫―食糞性コガネムシ
糞虫を食べる人々
排泄物を使った薬
糞虫以外の食糞する動物
糞尿の生態学
恐竜の糞化石から分かったこと
糞を調べて分かるさまざまなこと
栄養やエネルギーの摂取と、大小便の排泄とは生命活動に欠かせないクルマの両輪≠ナす。日常、話題に取り上げられるのは前者だが、排泄の世界を論じないのは片手落ちだ。ただ前世紀まで、文学畑の人たちが積み上げてきた「糞尿譚」は辛うじて排泄の世界に明かりを灯し、排泄の世界への愛憎半ばする複雑な感情の交流を描き出し私たちにユーモアとペーソスの感覚の源泉となってきたのは事実だ。でも、理科系の視線が排泄の世界分け入った歴史は1世紀にも満たないといっていい。「糞尿の科学」としてのスカトロジーが市民権を得ようとしている今日、ようやくこの世界を総合的視点で見ることの重要性が認識されるようになった。進化生物学者として、新たな博物学の建設に情熱を燃やす筆者がこの分野に挑む理由も、この辺にある。