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[BOOKデータベースより]
1989から2019へ。現代経済学を変えた記念碑的著作!この三十年は、ベルリンの壁の崩壊から始まり、トマ・ピケティの『21世紀の資本』(初版は二〇一三年)が世界的な論争を巻き起こした「格差社会」の固定化で終わったのだが、将来を悲観するばかりでは何も生まれない。現代経済学を再考するには、その基礎から再検討しなければならない。そのためのヒントをいくつも収載。
第1章 正統から異端へ―ジョン・ヒックスの生涯
[日販商品データベースより]第2章 限界主義経済学からケインズ経済学へ―ニコラス・カルドアの生涯
第3章 あくなき正統への反逆―J.ロビンソンの生涯
第4章 破れた夢―ライオネル・ロビンズの生涯
第5章 孤高の探究者―M.カレツキの生涯
第6章 自信と不安の錯綜―R.F.ハロッドの生涯
経済学を変えた一冊
すべてが暗転していく1930年代は、経済学の黄金時代だった。周知の通り、ケインズの『雇用・利子および貨幣の一般理論』が刊行されたのは1936年のことである。
当時、ケンブリッジ大学のケンブリッジ・サーカス、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスのロビンズ・サークルには、当代切っての天才が集った。
ヒックス、カルドア、J・ロビンソン、ロビンズ、カレツキ、ハロッド……本書は彼らの生涯と理論を有機的に連関させることを通じて、現代経済学の生誕を描くだけでなく、20世紀の精神史に肉薄していく。
経済学はいつからか「制度化」したと言われる。第二次世界大戦後、「新古典派総合」が主流となり、分厚いテキスト(サムエルソン『経済学』)と数式が経済学の「正統」とみなされるようになった。
それにより、経済学は体系化されて、たしかに学びやすくなったが、そこにケインズの時代以来の「経済学の第二の危機」(J・ロビンソン)が巣食っているのではないか。こうした現代経済学の巨人たちの問いは、著者の問いでもある。1989年に刊行され、現代経済学の風景を一変させた記念碑的著作!