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[BOOKデータベースより]
相模原殺傷事件をめぐり数々の議論がなされ、論考が発表されてきたが、本書は、植松の主張を真正面から“思想”として捉え、分析しているという点で他に類をみない。具体的には、植松の主張である「大麻を“地球の奇跡”とよび、必要性を訴えていること」「文面上は、戦争に反対していること」「障害者の殺害を安楽死という言葉をもちいて宣言していること」の3点を手がかりに考察。第一次世界大戦前後から現在に至るまでの政治、社会、精神医学分野での研究を参照し、なぜ彼がそう主張するに至ったか、その構造を解明する。
第1部 相模原殺傷事件の“思想”(相模原事件が問いかけるもの;“思想”の見取り図―大麻・戦争・障害者殺害;いかにして植松聖は“思想”を引き寄せたか)
[日販商品データベースより]第2部 優生思想と戦争(優生思想の精神医学;戦争の精神医学;国家意思・戦争・精神医学―主に日本の場合)
第3部 イデオロギーと精神医学(相模原殺傷事件の倫理学―社会・イデオロギー・精神病理学;戦争と福祉国家の逆説―相模原殺傷事件の影)
妄信、世迷言……。相模原殺傷事件の被告、植松聖の主張をそう切り捨ててしまうのは思考停止である―――。
精神科医として不登校、ひきこもり、発達障害、人格障害などについて、社会の構造の変化を視野にいれながら分析し、精力的に発言してきた著者が、「大麻解禁」、「世界平和」、「障害者排除」に集約される植松の〈思想〉に正面から向き合い、批判を展開。
なぜ植松はその〈思想〉を引き寄せたのかを、第一次世界大戦から第二次世界大戦期の社会思想、優生思想、精神医学の歴史をたどりながら解明。事件の悲劇の本質に迫る。