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[BOOKデータベースより]
明治44(1911)年正月、幸徳秋水・大石誠之助ら十二人は「大逆罪」の名の下に死刑を執行される。著者は、佐藤春夫・与謝野鉄幹・山県有朋らを軸にして、「事件」の再構成を試みる!
第1章 『田園の憂鬱』への道程
第2章 創造された「大逆事件」
第3章 異国で「大逆」―閔妃暗殺事件
第4章 山県における権力の用法
第5章 秀吉に擬した築邸三昧
第6章 大正という世相の下で…
終章 明治一五〇年から顧みる同一〇〇年
「大逆事件」でいいのか 明治44(1911)年に幸徳秋水・大石誠之助らは「大逆事件」の名の下に死刑を執行される。著者は、佐藤春夫・与謝野鉄幹・山県有朋らを軸にして、「事件」の再構成を試みる!
「大逆」が官製造語であるという指摘の最初は、宮武外骨が昭和二一年に刊行した『幸徳一派 大逆事件顛末』の自序中であったと思われる。「大逆事件といふ恐ろしいやうな言葉、これは支配階級者及び其支持者、迎合者の側で云つた名目……」と。緒言中で「当初の新聞紙上には「大陰謀事件」とあり、それが間もなく官撰の大逆事件という語に変じた」と。この指摘は事件の本質を突く最重要な提起であったとわたしは思っている。(本書「第二章第一節」より)
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