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- 禁じられたメス
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- 価格
- 924円(本体840円+税)
- 発行年月
- 2019年05月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784101368771
ユーザーレビュー (1件、平均スコア:4)
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- 北区の太
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感動
病気腎移植を軸に、夫婦とは何か、親子とは何か、人との絆とは何かを考えさせてくれる感動の1冊。前半部は、(自分の感覚からすると)主人公は非常に自罰的なくせにやっていることはそれに反しているというギャップに違和感を覚え、なかなか感情移入出来なかったが、後半の展開はよかった。特に最後の、腎移植手術を拒む少女の気持ちを変えさせるために方々に連れ出す場面は感涙必至。読んでいて涙が止まらなかった。前半部の冗長さをマイナスして4点としたが、後半部だけなら5点。手術開始まででその結末を記載していないところも、この後の展開を想像させるので〇。
[BOOKデータベースより]
魔が差したのだ。術後の昂揚した気分が引き起こしたまちがいは、女医柿沼東子を奈落へ突き落とした。幼い娘の親権を奪われ、失意のまま一人伊達湊市の病院に移った東子は、天才外科医の陸奥の下、粛々と研鑽を積む。手技を上げた東子の前に、斯界の権威が立ちふさがる。病気腎移植の倫理問題と東日本大震災を背景に運命に翻弄される女医の姿を感動的に描く医療長編。
[日販商品データベースより]魔が差したのだ。術後の昂揚した気分によって起きた指導医とのまちがい。それは女医柿沼東子を奈落へと突き落とした。彼女から幸せな結婚生活と最愛の娘を奪いとった。失意の彼女は東京を離れ、伊達湊市の病院での再出発を期す。そこには陸奥という天才的な外科医がいた。彼女は陸奥の元で腎移植の手技を錬磨する。やがて、病気腎臓移植の熟達者となり、斯界に名を馳せていく。順風に見えたその時、腎移植の分野の権威、大倉東夫という東京の医大の教授が立ちふさがった。東子の病院で採用していた病気腎を修復して用いた移植は倫理に反すると指弾される……。マスコミは臓器売買の汚名を東子に着せる。根も葉もない噂が彼女を包み込み、遂に東子は警察で尋問を受けることとなる……。病気腎移植の倫理問題と東日本大震災を背景に運命に翻弄される女医の姿を感動的に描く医療長編。『禁断のスカルペル』改題。