- 水の構造と物性 新装版
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THE STRUCTURE AND PROPERTIES OF WATER.
みすず書房
ウォールター・カウズマン デーヴィド・アイゼンバーグ 関集三 松尾隆祐- 価格
- 7,920円(本体7,200円+税)
- 発行年月
- 2019年04月
- 判型
- A5
- ISBN
- 9784622088059
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[BOOKデータベースより]
水の構造と、水蒸気、氷、水(液体)の熱力学的、電気的、光学的物性を関連づける。物理化学的な予備知識を含む、入門的な教科書。
1 水分子(水分子:実験にもとづく記述;水分子:理論にもとづく記述)
[日販商品データベースより]2 水蒸気(水分子の間に働く力;熱力学的性質)
3 氷(氷1の構造;氷の多形の構造;熱力学的性質;分光学的性質;水素結合)
4 液体としての水の性質(X線回折;熱力学的性質;静的誘電定数とNMR化学シフト;光学的性質;分子の移動速度に依存する性質;振動分光;水の構造:物性から導かれる結論)
5 水のモデル(小集合体モデル;混合物モデルとわりこみ分子のモデル;歪んだ水素結合のモデル)
水は地球上にもっとも多量にある化合物であり、すべての生体系の主要成分であるが、その構造と物性は十分に解明されていない。今日の物理化学の立場からの水、氷、水溶液の研究は、“水素結合”の考えが次第に定着しつつあった時点でバナールとファウラーが1933年に発表した論文が原動力となったと言えるであろう。以来、水、氷、水溶液の研究、或いは無機界、生物界において水が果たす重要な役割についての研究が続々行われ、基礎的研究の見地からだけでなく、応用の立場からも最近では環境問題と結びついて、ますます関心が高まり、広義の水に関する種々の国際会議が毎年のように開かれている。
本書は、水に関するおびただしい文献の中から、もっとも重要で信頼のおけるデータを要約し、またこれらのデータを関連づけるような有効な理論を示し、水の物性をその構造と関連づけることを目標としている。さらに最近、さまぎまの分野の科学者や技術者の水に対する関心が激増していることを考慮して、主題の論点を理解する上で必要な物理化学的知識を本文に含ませて、初等的な物理化学のコースをおえた人なら誰でも本文が理解できるように配慮されている。したがって、本書は極めてバランスのとれた入門的な標準教科書であるとともに、専門家の知識の整理にも大いに役立つであろう。