- 宇宙を生きる
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世界を把握しようともがく営み
入門!ガクモン人気大学教授の熱烈特別講義 宇宙物理学
- 価格
- 1,540円(本体1,400円+税)
- 発行年月
- 2019年03月
- 判型
- B6
- ISBN
- 9784093886734
[BOOKデータベースより]
第1章 宇宙を研究するということ(「宇宙」に関係した研究分野;太陽はどんな星? ほか)
第2章 物理学を使って世界を理解するということ(自然法則を見つけようとする物理学;法則が分かれば世界が分かる? ほか)
第3章 コスモスからカオスへ(異世界としての宇宙;ビッグバンから人間まで ほか)
第4章 学問と生きる(長島愛生園;対談「学問と生きる」(宮野公樹×磯部洋明))
「物理学で世界を理解する」意味が分かる!
著者は、太陽が専門の、宇宙物理学者です。
タイトルは、宇宙研究に携わりたい、と希望する方々へ向けた、
熱いメッセージです。
それは、例えば、「はじめに」から抜粋した次の一文。
「地球以外の天体に移住したり生命そのものを改変したりといった、
自分たちの生のあり方自体を技術的に変えてしまうことが
工学的研究によって現実味を帯びてくると、
そもそも私たちは、どのような社会を作り、どのように生きたいのか、
という問いを根底から考え直す必要が出てきます。
ここで、人間にとっての意味や価値といった問題も取り扱う
人文科学や社会科学が登場することになります。
宇宙の研究は、今や自然科学以外の領域にも広がっているのです。」
また、「研究者のセンス」についても語られ、初学者にとって、
深い学びになります。
「世界を理解するために問題をどのように切り取るか、
その問題に対してどのような説明がよりよいと考えるか、
そこに研究者のセンスのようなものが問われます。」
宇宙関係の本は、難しい、というのが相場ですが、
本書は、入門書として全分野の初学者におすすめです。
【編集担当からのおすすめ情報】
物理にも宇宙にも興味のなかった文系の編集ですが、
磯部洋明さんの話はとても分かりやすく、
物理が理解できなくても、話の内容は理解できました!
研究というものが、どのように前に進んでいくのか、
また、学者の方々の興味の深め方、コラボの仕方など、
興味深い事が次々と明らかにされていきます。
そして、著者自身の和訳によるフリーマン・ダイソンの論文「Time without end」のイントロダクション。
「物理学的な検討のその先にある思索への道を提示」しているダイソンの論文について、熱く語る著者に、是非しびれてください!