奇説無惨絵条々

文藝春秋
谷津矢車　

• 価格: 1,760円（本体1,600円＋税）
• 発行年月: 2019年02月
• 判型: Ｂ６
• ISBN: 9784163909844

内容情報

[BOOKデータベースより]

狂言作者・河竹黙阿弥のために台本のネタを探す編集人の幾次郎は、古本屋の店主から五篇の戯作を渡される。“人気者の先生”のお眼鏡にかなう作品はこの中にあるのか？注目の歴史作家、初の短編集。

[日販商品データベースより]

超売れっ子の狂言作者・河竹黙阿弥のため、台本のネタ本を探す元絵師で新聞の編集人の幾次郎（落合芳幾）は、古書店の店主から五篇の陰惨な戯作を渡される。

果たして��人気者の先生�≠ﾌお眼鏡に適う作品はこの中にあるのか？



「雲州下屋敷の幽霊」雲州松平家前当主・宗衍の侍女となったお幸は、どんな仕打ちにも恨む素振りを見せない。そんな彼女の背に女の幽霊の刺青を入れさせると……。

「女の顔」南町奉行所の将右衛門は、材木問屋の娘・お熊が夫に毒を盛った事件で下女のお菊を取り調べる。彼女が頑なに口を割らない裏には恐るべき事実があった。

「夢の浮橋」見世物小屋一座の智は若い男に頼まれて、身の上話をはじめる。貧乏漁師の家から吉原に売られた彼女は、花魁の八橋姐さんに可愛がられていたが……。

ほかに「だらだら祭りの頃に」「落合宿の仇討」を収録

河竹黙阿弥に捧げる、著者初の短編集



京極夏彦氏から「戯作、斯（か）くあるべし。」との賛辞をいただきました！