一億総他責社会

イースト新書　１１２

イースト・プレス
片田珠美　

• 価格: 947円（本体861円＋税）
• 発行年月: 2019年02月
• 判型: 新書
• ISBN: 9784781651125

内容情報

[BOOKデータベースより]

ベテランと若手、正社員と非正規。家庭持ちと独身。男と女、夫と妻…。立場の異なる者が互いに「自分だけが損している」と訴え、相手の悪口を言う。ときには「自分は“被害者”なのだから、“加害者”である相手に鉄槌を下す権利があるはず」と信じて攻撃する。このように誰もが被害者意識を抱いて不満と怒りを募らせ、「自分だけがつらい」と訴える現代社会の構造を人気精神科医が分析する。実際に診察したケースや時事問題などの具体例を挙げながら、より弱い者に怒りを向け変える「置き換え」と何でも他人のせいにする他責的傾向をキーワードに、鋭く切り込む。

第１章　被害者意識が生む懲罰欲求
第２章　怒りの矛先がずれる社会
第３章　過度に要求されるコミュニケーション能力
第４章　威信の失墜がかき立てる不安
第５章　一億総他責社会
第６章　過渡期を生き抜く処方箋

[日販商品データベースより]

なぜ他人の行為、言動が我慢できず、
「自分だけがつらい」と訴えるのか。
この社会に「行き詰まり感」を覚える人必読！

管理職と若手、正社員と非正規。家庭持ちと独身。男と女、夫と妻……。
立場の異なるもの同士が「自分だけが損している」と訴え、相手の悪口を言い、
ときに「《加害者》である相手に鉄槌を下す権利が自分にはある」と信じて攻撃する。
他人の行為、言動が我慢できず、「自分だけがつらい」と訴えるのはなぜか。
誰もが被害者意識を抱いていて、余裕がなくなった現代社会の心理を、
「懲罰欲求」「ゆがめられる怒り」「過度なコミュニケーション能力の要求」「倫理観の崩壊」などをキーワードに、
人気精神科医が診察室から見た風景や時事問題などの具体的な事例を挙げながら分析する。