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[BOOKデータベースより]
東方から発信する、死と死者の領域を視野に収める新しい哲学のヴィジョン。日本の伝統思想を踏まえ、ポスト近代の思想状況を突破する、死者の哲学と菩薩の倫理学。
見えるもの、見えざるもの―顕と冥の世界観
[日販商品データベースより]1 死者と冥顕の哲学(哲学としての懴悔道―田辺哲学再考1;懴悔道と親鸞―田辺哲学再考2;他者・死者と場所―西田・田辺の哲学と現代;死者と時間―時間はどこに生まれるか)
2 菩薩の倫理学へ(仏教と哲学;宗教間対話を可能にする理論を求めて;哲学・神学から仏教へ;伝統思想から菩薩の倫理学へ;菩薩の倫理学)
苦闘する哲学―私性からの出発
人の間の公共性の領域〈顕〉に対して、不可知の霧に包まれた〈冥〉という場所、そこには他者、死者そして神仏が息づく。日本の中世思想に由来する「冥顕」の構造をもって、現代の哲学的・思想的な閉塞状況に立ち向かう「死者の哲学」と「菩薩の倫理学」。
仏教学から出発し、日本思想史の壮大な流れに立つ著者が、生を導く普遍的な価値を再生しようとした四半世紀にわたる哲学の格闘を集成する。