中国の音楽思想

朱載〓と十二平均律

東京大学出版会
田中有紀　

• 価格: 13,200円（本体12,000円＋税）
• 発行年月: 2018年09月
• 判型: Ａ５
• ISBN: 9784130160377

内容情報

[BOOKデータベースより]

思想としての中国音楽―新しい朱載〓（いく）像を目指して
第１部　漢代と宋代の楽律論―朱載〓（いく）の見た中国音楽史（三分損益法―その技術と思想；宋代の黄鐘論―北宋楽論と南宋『律呂新書』；朱熹・蔡元定の楽律論の性格）
第２部　朱載〓（いく）の音楽思想（鄭王世子・朱載〓（いく）；明代楽論に見る「朱子学的楽律論」の変容；何〓（とう）の陰陽論と楽律論；「律・度量衡を同じくす」）
第３部　清代における「経学としての楽」の転換―十二平均律の行方（清朝公式楽律書における三分損益法の復権―『律呂正義』前後編と『四庫提要』の変律不要論；江永の十二平均律解釈；「経学としての楽」の転換；新しい音楽史の開拓―凌廷堪の燕楽研究）
第３部　結論（東西の十二平均律）

[日販商品データベースより]

明代に誕生した十二平均律．朱載?はどのような思想的背景からそれを生み出し，その後の中国でどのように受容されていったのか．そしてなぜ三分損益法に回帰してしまったのか．楽律論，さらに儒学における楽の思想を明らかにし，中国の音楽思想全体を捉え直す．