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[BOOKデータベースより]
世界最貧困地帯の一つ、東アフリカ遊牧社会。飢餓・紛争・テロなど絶え間ない人道的危機に直面する人々に国際社会は支援の手を差し伸べてきた。その現場では何が起こっていて今何が求められているのか。地域研究者と援助の実務家が協働し人道支援のあり方に根源的な転回を迫る。
人道支援におけるグローバルとローカルの接合―東アフリカ遊牧社会の現場から
第1部 支援の現場から人道支援を再考する―食糧・物資・医療・教育(食糧援助からの脱却を目指して―ケニア北部の遊牧民レンディーレの食糧確保;元遊牧民の多角的な生計戦略―ウガンダの難民居住地における南スーダン難民の実践;物質文化と配給生活物資の相補的関係―東アフリカ遊牧社会における国内避難民のモノの世界;武力に対抗する癒し―ウガンダ・ナイル系遊牧民の多文化医療;科学知と在来知の協働―エチオピア・オロモ系遊牧民の民族獣医学的実践;教育難民化を考える―ケニアのカクマ難民キャンプにおける教育の状況と課題)
第2部 政治的・文化的社会的脈絡のなかで人道支援を再考する(難民開発援助の可能性と限界―ウガンダにおける生計支援の事例から;ベーシック・ヒューマン・ニーズとしての文化遺産―ソマリランドの生活文化と考古学的発見;レジリエントな社会の構築とソーシャル・キャピタル―エチオピアの遊牧民・農牧民コミュニティにおける旱魃対策支援;紛争後の農業再構築―アンゴラの農耕民がとった新生活戦略;困難に直面する森の民―アフリカ熱帯林に住む狩猟採集民の人道危機;人道支援を遊牧的にローカライズする―遊牧社会の脈絡を再定義する試み)
東アフリカ遊牧社会の現場からみた新しい人道支援モデルに向けて