- ポスト・マハティール時代のマレーシア
-
政治と経済はどう変わったか
研究双書 No.634
- 価格
- 7,040円(本体6,400円+税)
- 発行年月
- 2018年03月
- 判型
- A5
- ISBN
- 9784258046348
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[BOOKデータベースより]
政党間の関係性の変化のほか、政治にかかわる制度、有権者の意識、市民社会の動向など、多方面で生じた政治的変化と、成長と分配のバランスを政府はどう図ってきたのか、その現状と課題を把握。2015年度から2016年度にかけてアジア経済研究所が実施した『ポスト・マハティール期のマレーシアにおける政治経済変容』研究会の最終成果。
ポスト・マハティール時代の解読にむけて
[日販商品データベースより]第1部 政治篇(ポスト・マハティール期の政治―改革、挫折、反動;幻の二大政党制―変わる政党システム、変わらないUMNOのヘゲモニー;覇権政党の急激な後退と対抗―区割りの誤算と新旧対立軸の相克;政治の自由化とリーダーの生存―2015年扇動法修正法案を中心とした法制度改革の分析;活性化した社会運動と市民社会の変貌―ブルシ運動による街頭デモの日常化)
第2部 経済篇(ポスト・マハティール期の経済概観―高所得国入り目前も構造改革に遅れ;政府関連企業(GLC)改革とブミプトラ政策―コーポレートガバナンスの視点から;マレーシア企業の多国籍化―途上国のサービス産業の海外展開;マレーシアにおける貧困と所得・資産の格差―推移と見通し;地域開発―均衡成長の終わらない挑戦)
マレーシアの現在地―政治発展と経済発展の不均衡
現在われわれが目にしているポスト・マハティール時代とはどのような時代なのだろうか。かつてマハティールが先進国入りの期限目標に設定した2020年が近づくいま、マレーシアはどんな地点にいるのか。政治面では、変化の激しさこそポスト・マハティール時代の特徴である。2014年の夏に本書の企画案を書いた時点では、マハティールが91歳で新党を立ち上げ、かつて自身が投獄した政敵と手を組んで野党連合の代表になるなどとは想像すらできなかった。本書では、政党間の関係性の変化のほか、政治にかかわる制度、有権者の意識、市民社会の動向など、多方面で生じた政治的変化を把握し、その要因を推察する。経済的には、1990年代末のアジア通貨危機を経てマレーシアは安定成長期に入った。しばしば「中所得国の罠」に捕らわれていると指摘されるものの、ポスト・マハティール時代も 5 %前後の成長が続いており、高所得国の仲間入りを果たすのは時間の問題である。成長と分配のバランスを政府はどう図ってきたのか、その現状と課題を把握することが経済面での本書の焦点である。