- 辺境中国
-
新疆、チベット、雲南、東北部を行く
THE EMPEROR FAR AWAY.- 価格
- 3,080円(本体2,800円+税)
- 発行年月
- 2018年04月
- 判型
- B6
- ISBN
- 9784560096208
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[BOOKデータベースより]
英国のジャーナリストが見た、少数民族のいま。北京から遠く離れた国境地域のみならず「境界の向こう側」にまで足を延ばし、現在と過去を自在に行き来して、急速に進む漢化政策に抗い、翻弄される少数民族の実相を描く。ジャーナリズムに歴史的視点を巧みに取り込んだ傑作ノンフィクション!
第1部 新疆―ニューフロンティア(「ウイグル人はパンダみたいなもの」;新たなシルクロード ほか)
[日販商品データベースより]第2部 チベット―ワイルドウェスト(チベットの国境地域;ラサ ほか)
第3部 雲南―楽園のトラブル(シャイニー・ハッピー・マイノリティーズ;ダイ国 ほか)
第4部 東北部―境界を押し広げる(平壌急行;第三のコリア ほか)
「境界」に漂うただならぬ空気
ひと口に国境と言っても、さまざまなかたちがある。検問所が設けられ、出入国の際に賄賂が必要なもの。フェンスはあるが穴だらけで出入り自由なもの。そもそもどこが境なのか定かでないもの。
本書は、80年代から中国取材を続けてきたジャーナリストが、新疆、チベット、雲南、東北部の国境地帯を歩き、そこに暮らす少数民族にいま何が起きているのかを詳細に描いたルポである。各地に共通するのは、漢化政策が加速し大量の漢民族移住者が押し寄せていること、そして、国境の「向こう側」と必ずしも隔絶しているわけではないということだ。
しかし、同じ国境地帯とはいえ、地域によって事情は大きく異なる。新疆、チベットでは漢民族との軋轢が、ときに暴動や焼身自殺というかたちで表出する。雲南に足を延ばすと、麻薬、売春、人身売買など、漢民族を巻き込んだ(あるいは無視した)国境なき不法行為が横行し、北京当局を悩ませる。そして東北部には北朝鮮という不確定要素が横たわり、人口減少が進む極東ロシアとの間では経済格差が広がるばかり…… 漢中国に抗い、翻弄されるマイノリティーたちの実相を描いた現代中国ノンフィクションの白眉!