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[BOOKデータベースより]
全国の各勢力の動きを各年代別で網羅!果てしなき戦いを完全図解で網羅!複雑な関係性もビジュアル図解!室町時代幕開けの動乱を彩る多彩な人物たちの動きを追う。
第1章 南北朝時代前夜、鎌倉幕府の滅亡(1274〜1323年―鎌倉幕府が弱体化し、皇位継承問題から朝廷が二派に分裂;1324〜1325年―後醍醐天皇の倒幕計画が発覚!幕府はどう動いた? ほか)
[日販商品データベースより]第2章 朝廷が南北に分裂!動乱の時代の幕開け(1334〜1335年―建武の新政が早くも破綻!尊氏が後醍醐天皇に反旗!;1336年―足利尊氏が北朝を擁立!後醍醐は吉野に南朝を開く ほか)
第3章 観応の擾乱勃発!幕府が尊氏派と直義派に分裂!(1347〜1349年―四条畷の戦いで南朝軍敗北!幕府内で内紛が勃発!;1350年―尊氏と直義が決裂!観応の擾乱第一幕が勃発! ほか)
第4章 観応の擾乱終結から、南北町の合一まで(1354〜1359年―南朝との戦いの終結の前に足利尊氏が死去!;1360〜1392年―2代将軍・義詮が死去し南北朝がついに和睦!)
本書は、鎌倉幕府の滅亡から建武の新政を経て、南北朝動乱・観応の擾乱・室町幕府の成立を詳細に記述している。
室町もまた動乱の中で誕生したが、その動乱は後の戦国の世とはまったく違う違うニュアンスを持っている。英雄が徐々に全国を統一し、新しい世界を築き上げていくような雄々しさは室町の成立期にはない。
強いか弱いかだけでは決まらない面倒さが室町の持ち味ともいえ、南北朝動乱と観応の擾乱に始まり、応仁の乱でフェードアウトしていく、それが室町といってもよい。
武士ばかりでなく朝廷も分裂に陥った時代である。「南朝」と「北朝」というふたつの朝廷が同時に存在し、どちらの朝廷にも天皇がおり、関白や大臣などの公卿もおり、元号も別々のものを使っていた。しかも両朝は武力で対立し、それが56年間も続いたのである。
足利尊氏、新田義貞、楠木正成といった「太平記」で有名な武士たちも南北に分かれて激しく戦った。
さらには観応の擾乱が起こり、最後には足利尊氏、直義は兄弟で戦うことになる。本書で彼らの戦いの数々と行く末をじっくりと見ていただきたい。