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[BOOKデータベースより]
NGO非戦ネットの有志12人が、自分史を通じて世界‐私の関係性を紡ぐ。国内外の支援現場で培われた非戦の意思を、読者と共有するために。
非戦の理念・アフガニスタン・NGO非戦ネット 個人史の中の非戦―「奪う豊かさ」から「分かち合う豊かさ」へ
[日販商品データベースより]非戦の理念・開発・東ティモール・沖縄 「非戦」という生き方―暮らし・政治、日々の選択が世界とつながっている
福島・沖縄・市民運動 原発事故被害と米軍基地問題―守りたいもの、伝えたいもの、直視せねばならぬもの
平和づくり・広島・福島・パキスタン・アフガニスタン 非戦への道―悲惨を希望に変える/ヒロシマの意味するもの
紛争予防・国際保健・フィリピン・カンボジア 何かが起きてからではなく―「予防保健」がつくる平和の基盤
シリア・難民支援・紛争解決 「ジブンゴト」への挑戦―共通点=「私たちは同じ」から生まれる想像力
開発援助・環境保護・タイ・ラオス 「普通の人たち」から学んだ力―悩みながらメコン河流域を歩き回った
学び合い・開発教育・紛争予防 「怒り」の先にも対話がある―公正な社会への挑戦
市民運動・学び合い・アイヌ されど、天の高きを知る―北海道の地に少しずつ根を下ろしながら
学び合い・大学・紛争予防・朝鮮半島 私の使命は何か―次世代とともに作り上げたいもの
非戦の理念・グローバル経済・グローバル市民社会 いのちか、利潤か―人間的な経済と暮らしが平和をつくる
学生運動・インド・人道支援・ODA・非戦の理念 私が非戦な訳―理想主義こそ現実を拓く
本書の編集作業が終盤に入っていた本年6月15日、「共謀罪法」(改正組織犯罪処罰法)が国会で成立した。本会議で数の力に物言わせての強行採決であった。全国各地で日増しに高まる反対の声、これをねじ伏せる安倍政権の政治手法はデジャヴュ(既視感)を感じるように繰り返された。秘密保護法、安保法制、TPP(環太平洋連携協定)、そして共謀罪と、私たちの人権と生活の基盤を根底から覆しかねない重要法案が、ろくな審議もなされぬまま、私たちを縛る法律と化す現実。日本は戦争ができる国に変わろうとしている。
安保法制が国会で審議されている2015年7月2日、同法およびこれに関連した動きに反対するグループ、「NGO非戦ネット」が立ち上げられた。NGO=非政府組織とは文字通り、非政府の視点・立場から平和で公正な社会の実現を目指す市民による組織である。紛争地や災害現場における緊急人道支援、平和づくり、貧困削減対策など、国内外の様々な地域で多様な団体が多様な活動を続けている。しかし、こうした活動から立ちのぼる非戦の声は、NGOが培ってきた現場の知見、思考の深さを十分に伴って発信しえているだろうか。「共生」と「対話」それ自体を価値とするNGO活動の意義を、私たちはもっと自身の生に引き寄せて語り?いでゆくべきではないのか。
「NGO非戦ネット」に関わりながらも、こうした問いを自らに課した者たちが集まって本書は生まれた。参加12人の活動地は沖縄・広島・福島・北海道からアジア・中東・アフリカまで、また活動領域は紛争予防・反基地・脱原発・民族共生・予防保健・環境保護・開発教育・住民自治・フェアトレード・貿易・貧困問題まで様々だが、すべてが?がっている。
本書には、ときに「非現実的」と揶揄される「非戦」の取り組みを、自らの人生とNGOの使命において紡ぎ直そうとする者たちの肉声が収められている。スローガンの連呼を超えた、より深い「非戦」への意思を読者の方々と共有するために。(日本国際ボランティアセンター[JVC]代表理事/谷山博史)