[BOOKデータベースより]
人体の正常な機能を理解し、疾患を理解するために欠かせない生化学の基礎、要点をコンパクトにまとめた新しい共通プラットフォーム。症例を用いた章末問題で、bench‐to‐bedside的な視点を提供。
第1部 序論(生化学への招待;生化学を理解するための有機化学)
第2部 生体高分子(アミノ酸とタンパク質;糖質 ほか)
第3部 代謝(代謝概論;酵素 ほか)
第4部 遺伝子の複製と発現(DNAの生化学;RNAの生化学と転写 ほか)
第5部 情報伝達系(細胞内情報伝達(GPCRなど);細胞外情報伝達(ホルモンなど))
医師、看護師、薬剤師等を目指す学生にとって、生化学は人体の正常な機能を理解する上で、解剖学や生理学と並んで必須の学問であり、疾患、とくに代謝疾患、内分泌疾患、遺伝性疾患などを理解するために生化学的知識は欠かせないものである。
本書は、医療の分野に進む学生に対して、できるだけ利用しやすい生化学の教科書を目指して執筆したものである。そのため図を多用し、細かな化学反応機構についての記載は省略した。また各章末には、理解度を確かめられる確認問題または応用的知識の自主的な獲得を促す応用問題を配置した。これらの問題は可能な限り症例を用い、bench-to-bedside 的な視点を読者に提供できるように心掛けた。
医師、看護師、薬剤師等を目指す方たちの共通のプラットフォームの一つとして本書を活用していただければ幸いである。